万太郎は病気で声を失っていた。もう芝居をすることはできない。
第92話、千之助は万太郎と40年ぶりの舞台へ。
「おちょやん」92話視聴率
第19週「その名も、鶴亀新喜劇や」第92話が、4月13日火曜日に放送されました。気になる視聴率は、発表され次第報告します。
大正5年、竹井千代は大阪の南河内の貧しい家に生まれる。9歳の時に芝居茶屋に奉公に出る。そこから華やかな芝居の世界に魅了されていく。
「おちょやん」92話あらすじ
一平の覚悟
万太郎一座には、万太郎に代われる役者はいない。戦地から戻ったのも、たった2人だった。
「仙太郎さん、もしこれが万太郎さん最後の芝居やったら、悔い残してしまうのと違いますか?」
ワシには関係ない、千之助は下を向いたまま答えた。寛治の消息は分からない。一平と千代は旅回りの時、家に張り紙をしていた。
家に帰ったら岡安に行くように。でも、寛治は来た気配はない。一平は張り紙をはがした。
「やるわ、新しい劇団。ホンマのこというとな、自信あらへんのや。」
こんな時代にどんな芝居をすればいいのか分からない。寛治が戻った時に芝居ができる場所を作ってあげたい。その想いだけで決めた。
「あいつが道頓堀で生きて行く場所を作ってやりたい。」
万太郎が最後の舞台
千之助は万太郎に会うことにした。
「ワシが助けたる。」
千之助は万太郎と40年ぶりに舞台に立つ。喜劇役者として笑わせた数、男として女を泣かせた数で万太郎は行き先が決まった。客席から笑い声が聞こえる。
「あそこにいるお爺さんは、お前の隠し子。そないなことあるかい。俺より年上やろ。」
須賀廼家兄弟の復活は、懐かしい気持ちにさせた。
「須賀廼家万太郎、旅立ちじゃ。」
紙吹雪の中、万太郎は消えるはずだった。立ち止まった万太郎は涙をためていた。
「これからもみんな笑わせて。兄さんは、そうやってずっと生きて行くんや。」
喜劇王としての最後の舞台だった。万太郎は舞台袖で息を引き取った。
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朝ドラ「おちょやん」92話感想
#おちょやん【曾我廼家五郎】須賀廼家万太郎のモデル 曾我廼家五郎は、昭和23(1948)年3月に喉頭癌の手術をした影響で声が出なくなる。それでも彼は舞台に立ち続け、同年9月の大阪道頓堀の中座での公演が最後の舞台となった。その2ヶ月後の11月に他界。享年71歳。翌12月 中座で松竹新喜劇が発足した。 pic.twitter.com/s6UpG59RCJ
— ひぞっこ (@musicapiccolino) April 12, 2021
喜劇王なんて出てきたら、あれじゃないですか、一平、千代たちがやっつけるラスボスとしか思わないじゃないですか、まさか、喜劇を愛し、喜劇に愛された、笑いの権化、須賀廼屋万太郎の偉大な生涯を最期までみせられるとは思わなかったよ😭 #おちょやん
— つくよみ (@shoshitsukuyomi) April 12, 2021
最後の舞台でお客さんを大いに笑わせ、泣かせ、逝く。
須賀廼家万太郎、役者冥利に尽きるとはこのこと。
千さんが敷いてやった彼岸への花道。万太郎にいさん、お疲れ様でした #おちょやん— ぬえ (@yosinotennin) April 12, 2021
みつえちゃんのうどん屋にしても万太郎の最期にしても史実の取り入れ方が上手いよなぁ。それは史実へのリスペクトがあるからだと思うんだ。#おちょやん
— ほうじ茶 (@BegaChin) April 12, 2021
万太郎さん、前に千代ちゃんに語った「外国の芝居、言葉はわからんけどなんかオモロかった。わしらにもできるはずなんや」を叶えはったんやなぁ。 #おちょやん
— 切妻 緑 (@CordeliaFAnne) April 12, 2021
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