陶芸を教わりたい。武志(伊藤健太郎)が高校に入ってすぐの頃、喜美子(戸田恵梨香)は言われる。
第107話、武志きたで。やっときたで。飛び上がるくらい嬉しかった子どもの頃、待っていたのはテレビジョンだった。
見逃した方はこちらから⇨「【スカーレット】NHK」
「スカーレット」107話視聴率
第18週「炎を信じて」第107話が、2月7日金曜日に放送されました。気になる視聴率は、20.6%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」107話あらすじ
喜美子が失った大切なモノ
「売れる?100万で売れる?」
「それ100万で売れたら、世の陶芸家みなやる気なくすわ。」
せっかく作ったモノを壊してしまう。
「あー、何で壊すん?」
「お母ちゃん、楽しい。陶芸、楽しいな。」
「陶芸やりたい思うてんの?ホンマ?陶芸家になりたい?」
「なりたい言うて、なれるもんやないやろ。子どもの頃から見てて分かってる。そんな甘い世界やないて。」
「せやから言わんかったん?」
「陶芸家になって欲しいの?お母ちゃん、大学行って欲しいんやろ。」
「お母ちゃんの気持ちは、関係あるか?」
やりたいことがあるなら、やればいい。それが陶芸であったとしても反対はしない。武志は、自分の気持ちが分からないでいた。
「自分の人生や、自分で決め。」
武志は、テレビジョンが来た日のことを思い出す。その頃は、まだ離れで寝ていた。寝ている武志を喜美子が起こした。
「来たで、やっと来たで。俺、飛び起きて。裸足で駆けてった。やっときたか、お父ちゃん。お父ちゃんやと思うたんや。お父ちゃんが。やっとお父ちゃんが帰ってきたと思うたんや。」
「言わんかったけど。俺、子どもやったし。ほやけどテレビジョンかて嬉しかったんで。欲しかったし、すっご嬉しかった。」
「ほやけど、その後も帰ってきいひん。お父ちゃん、なかなか帰ってきいひん。知らんまに離婚してた。」
「今やったら言える。もう高校生や、今やったら分かるわ。あれがどういうことやったんか。テレビジョンとお父ちゃん、言えるで。」
「ええよ、言うて。」
「お母ちゃんは、陶芸家としてやりたいことをやって成功した代わりに大事なもんを失った。大事なもんを失ったんや。そこまでして、陶芸やって行けるか分からん。分からんのや。」
7年前、穴窯から取り出した作品を八郎が見に来た。2週間、炊き続けて成功した作品を見つめた。ただただ見つめていた。
八郎は、夫婦ノートを残して行った。最後のページには、すごいな・すごいな・すごいな喜美子と書かれていた。
お父ちゃん、武志やで
八郎は、京都に行ってしまう。喜美子は、順調に陶芸家として名声を持つ。その何回目かの個展で四国に移ったと聞いた。
離れて暮らして2年が過ぎていた。武志とは、信作を通して連絡していた。
「一から出直す、言うてました。」
陶芸家・川原喜美子は、大人気だった。個展の来客ノートには、十代田八郎の名前があった。
一から出直す、その意味を考える。喜美子は、離婚届けを送る。
武志を励ましてくれる。
「言わんでもええことを言うてしまったんや。進路の話をしててな。大事なことを失った、何て青臭いことを。」
大事なもんを失ったんや。武志は、言い過ぎたことを反省していた。二人は、進路を決めていた。
「俺はな、おふくろがキーキー言いよるし。どこの大学がええか、親父に相談した。」
「俺も進路のことは、最終的にはお父ちゃんと話した。」
武志も相談にのってもらえ。手紙のやりとりはしている。でも、もうずっと会うこともなかった。
武志は、信作あての手紙を受け取っていた。名古屋の中部セラミックに電話する。
「そちらに十代田八郎さん、いはりますか?川原と申します。」
武志は、5年ぶりに八郎の声を聞く。
「川原です。お父ちゃん、武志やで。」
朝ドラ「スカーレット」107話感想
#スカーレット 知られたくなかったら、芳名録を辞するか別の名前を書けばいいのです。でもああやって書いた。頑張れ、見守ってる、という意思表示でもあるでしょう。そして旧姓で書かれたことの意味を喜美子も受け止める。もう会わない、連絡もしないで手を離すことが一番の愛で思いやりであると。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) February 7, 2020
#スカーレット 思春期の息子が、両親の離婚の本質を正確に捉えていて、それを母に吐露した。本当はそれだけのことなのに、青臭い物言いで母を傷つけたと、友人にも気づかれるような落ち込み方するんだね。やっぱり繊細で優しい子だよ。繊細さを表に出さないところまで気を使っちゃう子だ。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) February 7, 2020
ほとんど語られることのない2人の心情を、ここぞという時にナレが伝えてくれる。へんに抑揚をつけることもなく淡々と。淡々としているからこそ画面を超えて伝わるものがある。役者の表情とナレが重なった時、こちらに訴えかけてくる力に胸が詰まり、圧倒される。 #スカーレット pic.twitter.com/4Gb5bM8Mko
— maple (@HgSakura) February 7, 2020
「大事なものを失った。」痛烈な言葉かもしれない。でもこれを言って貴美子に響くのは武志だけ。お母ちゃんでも直子でも百合子でも信作でも照子でもない。仮に生きてたとしてお父ちゃんでもない。言えたとしてもきっと響かない。同じ大事なものを失った息子の武志だからちゃんと響く。#スカーレット
— えじりようこ (@ejirin1012) February 7, 2020
テレビジョンとお父ちゃんの話。
言うの勇気が言ったな武志。
ずっと言いたくて、言うたらあかんて思って大きくなった武志。
大事なもんを失ったのは武志もだった。
今日は武志を思って泣いてしまう日。#スカーレット— 圭 (@momohiro82346) February 7, 2020
録画してた #スカーレット
何度もシーンを巻き戻して見た
それぞれの思いを想像しながら…
切なすぎる💧
離れて見守るしか出来なかった八郎
猛進することしか出来なかった喜美子
お父ちゃんの帰りを待っていた武志
“成功の代りに大事なものを失った”
誰も悪くない…誰も責められない…
涙腺崩壊💧 pic.twitter.com/c6JTI4MNhs— maru☻ (@maru21co) February 7, 2020
#スカーレット
武志のテレビジョンの来た日の話、泣けた。
テレビジョンが、家に来たのは、嬉しかったけど、
お父ちゃんが、来たと思った。自分の知らない間に離婚してた。今やったら、分かる。お母ちゃんは、陶芸を成功されたが、大事なものを失った。自分は、そこまでの覚悟があるか分からない pic.twitter.com/Rw0myhN25z— 華子 (@haru0530urara) February 7, 2020
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