喜美子(戸田恵梨香)は、2度目の穴窯での釜炊きを失敗する。八郎(松下洸平)は、今は諦めるべきと言った。
第99話、燃え上がる炎を忘れられない。芸術は自由で不自由なモノなのか?
見逃した方はこちらから⇨「【スカーレット】NHK」
「スカーレット」99話視聴率
第17週「涙のち晴れ」第99話が、1月29日水曜日に放送されました。気になる視聴率は、18.0%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」99話あらすじ
喜美子の失敗
「ミシンをな、黒岩さんにお借りすることになってん。子ども服の内職や、わりとええお金になんねん。」
穴窯には、お金がかかる。お金に羽生えて飛んでいく。マツ(富田靖子)は、喜美子のため内職をしようとしていた。
「どんだけ飛んでったか言おうか?40万や。」
「次はうまいこと言ったらええな。」
「お母ちゃん、40万飛んでったんやで。ウチが一辺に使こたんやで。」
マツは、常治(北村一輝)のことで慣れている。そこへ、八郎が入って来る。
「八さんのお陰や言う話。喜美子のやりたいことやらしてもらえて。喜美子、ほんま次こそは成功さえんと。八さん、ほんまよろしゅうお願いします。」
マツは、八郎に頭を下げた。八郎は、眉間にしわをよせた。
「信作(林遺郁)が穴窯の手伝いする言うて電話くれたで。穴窯やめたの知らんかったで。お母さんにも言うてないやろ。百合ちゃんにも武志にも。何で言わへん。」
「止める言うたんは、八さんや。八さんから言うたら。」
「あんな、一生やめろ言うてるワケちゃうで。お金がないんやから、やりとうてもやれへんやろ。ほんで何で納得でけへんねん。」
「お金がないことに気持ちが負けたらあかん。昔、深先生が言うてた。」
「やりたい気持ちに変わりはないん。八さんの言うことやから納得はしてないけど。受け入れました。」
喜美子は、穴窯にふたをする。信作と百合子(福田麻由子)が二人で来る。喜美子が大根を炊きながら焦がしてしまう。
「まだやで、ウチが言うてから言うたやん。この人と結婚したいんです言うのが合図や。」
結婚?百合子と信作が結婚?喜美子は、頭の中が真っ白になった。
諦めきれない想い
「お弟子さん、辞めたんやってな。ほいで穴窯も。せっかく穴窯作ったのに。」
喜美子は、泣いてしまう。そこへ、百合子が八郎を連れてくる。
「分からへんそうです。全然、分からへんそうです。」
「うるさい。うるさい黙れ。」
喜美子は、泣きながら怒ってしまう。
「今日は、帰さへんから。」
「何言うてんの?ご飯食べたら帰って来ます。」
結婚のご挨拶は、もういいことになった。ケンカしてへんよな?してへんよ。信作は、二人の関係に敏感だった。
喜美子と八郎は、縁側でみかんを食べる。
「喜美子のみかんのむき方、初めて知ったわ。僕は普通やで。」
結婚して10年たっても知らないことがあった。喜美子は、今やから言うけどを始める。
「まじめな話?落ちないとしゃーないな。」
「ノリでええねん。パッと思いついたこと言うたらええねん。」
「今やから言うけど、ニンジン嫌いや。しょーもないな。」
「しょーもないことないわ。ビックリや。」
「ウチは、今やから言うけど。穴窯やりたい。やめたくない。次は成功させる。次こそは。」
「わかってくれたんちゃうのか?」
穴窯をもう一度だけやらせて欲しい。薪の代金がないなら山から拾ってくる。何回も行って拾ってくる。
「拾ってくる量やないやろ、何で分かってくれへんねん。」
「分かってくれへんのは八さんやん。何でウチの気持ち分かってくれへんの?八さんも陶芸家やん、何で分からへん。」
「穴窯の焚口に火をつけて、燃えている火。あの向こうで燃えてる火、止められへん。もう1回みたいねん。次こそはうまく行く。お願いします、やらせて下さい。」
「感情で突っ走っても、うまいこと行かへんって。冷静になれや、もう何べんも言いたないけどな。」
「お金やないよ。八さんに足らへんのは、信じる力や。信じて下さい。ウチのこと信じて下さい。やらせて下さい、お願いします。」
喜美子は、通帳を持って来る。積み立ては、全部は使わない。ほんの少しだけ使わせて欲しい。
「武志つれて出て行くわ。」
八郎は、出て行ってしまう。穴窯を諦めきれない喜美子は、山に薪を拾いに行く。
朝ドラ「スカーレット」99話感想
確かにフカ先生は「お金がないことに気持ちが負けたらあかん」と言っていた。
けど、「近道はおすすめせぇへん。なるべく時間かけて歩いた方が力がつく」とも言っていた。
当然ハチさんが知らないこの会話を、きみちゃんが自分で思い出す日は来るのかな…#スカーレット pic.twitter.com/zX6KuTW7uy— 弱火 (@u63DIyYlhcgor1t) January 29, 2020
三津という他者が来たために夫婦が揺らぐのではなく、最初からあやうかった夫婦が、時間が来て壊れようとしている。
芸術の炎が燃えたら家族のことを考えられなくなる家の子・きみちゃんと、家族のためならフカ先生の芸術を売れる子・ハチさん。
元から正反対だった。
#スカーレット— さとひ/仕事のときは渡辺裕子(わたなべひろこ) (@satohi11) January 28, 2020
今日の #スカーレット は壮絶だった。申し訳ないけど三津の恋愛なんて些細なことにしかすぎなかった。物づくりとは、芸術とは何か、あの時代女性が仕事を成し遂げるということはどういうことか、仕事とはビジネスとは、生きるとは、生活するとはどういうのとかを超絶シビアに叩きつけてきた。本気だ。
— 雫 (@purpleforest14) January 28, 2020
しかし「夫が出て行く」というモデルの方に起こった事実をこういう形で落とし込み、朝ドラという枠を意識しつつ(不倫方向には絶対に舵を切らない)芸術家・川原喜美子に最大の試練を与えるターンに展開させた水橋さんと内田Pすごいな。ほんとすごいわ(畏怖) #スカーレット
— 京極ミズハ (@ienomaenigomiga) January 28, 2020
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