大正15年、日本は第一次大戦後の不況と関東大震災の影響で苦しんでいた。その頃、裕一は2回目の商業学校4年生を送っていた。
第11話、裕一は落第するほど音楽に夢中だった。
見逃した方はこちらから⇨「NHKドラマエール」
「エール」11話視聴率
第3週「いばらの道」第11話が、4月13日月曜日に放送されました。気になる視聴率は、20.5%でした!
昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而、その妻・古関金子をモデルにした話です。昭和という激動の時代に心に寄り添う曲を生み出した。
「エール」11話あらすじ
裕一と音楽
大正から昭和の初めには、ハーモニカが大流行していた。売り上げは、ピアノやオルガンを超えていた。
「よし始めよう。」
裕一(窪田正孝)の入っている倶楽部は、選び抜かれた社会人と学生で構成されていた。大きな会場で公演するほど人気のあるクラブだった。
「裕一がら言ってぐれよ。」
「その話はすんなって。」
「だけどさ、バスパって虚しいんだわ。1人で練習してっと、時々何の曲だか分かんなぐなるんだわ。」
「他のメロディー浮かべて練習すれば…。」
「自分のパートのことで精一杯なんだってば。俺もメロディー吹ぎだいんだってば。なぁ、頼むって。」
「分がった。」
「ありがとう。」
史郎(大津尋葵)は、バスパートに不満を持っていた。
「会長、お話が。」
「楠田は、バスだ。今の技量では、それしか任せられん。メロディーが吹きたいんなら練習しろ。以上、他に用件は?」
「いえ。」
「では、私から話がある。次の公演では、独自作を1曲演目に入れようと思う。君は作曲が得意だと聞いた。やる気はあるか?」
「ああはい。ただ、僕なんかが…?」
「君だけじゃない、みなに募集する。」
「かか会長は?」
「もちろん書く。曲目は、全員の投票で決める。もう一度聞く、やる気はあるか?」
「はい。」
小学校で西洋音楽に出会ってから、裕一はずっと独学で音楽の勉強をしていた。母に買ってもらった卓上ピアノは商業学校の入学祝いだった。
「母さんが卓上ピアノ買うから落第すんだよ。」
「買ってくれたら勉強がんばるって言うがら。」
「甘いよ、二人は兄貴に甘すぎる。」
「俺もがよ。」
「店が苦しい時に蓄音機だけは売んねぇし。」
「あれは、お前の誕生祝いに買ったもんだべ。」
「残したのは兄貴のためだ。僕のためじゃねぇ。」
「だからって進路代えなくだって。」
「兄貴このままじゃあ、また落第するよ。下手したら同級生だよ。絶対からかわれる。僕、商業行くの止めて高等学校を目指す。」
「何もそごまで。」
当時は、商売をする家が商業学校に行くのが普通だった。
「兄ちゃん、いいが?俺、高等学校目指すよ。」
「あっそ、いいんじゃない。」
裕一は、作曲に夢中だった。
「うんめぇ、京都のお菓子は違いますな。品がある。」
「それ、東京で買うた物ですけど。」
「えっ、それはそれ。」
「ウソ、ウソです。」
「お人が悪い。」
この頃、三郎(唐沢寿明)は、京都の商品を福島の呉服店や百貨店に卸していた。
「旦那さん、結構儲かってますやろ?」
「お陰様で、京都の柄はやっぱし違いますから。何ですかね、このえーっと。あのー。」
「もうちょっと商売広げる気ーは、ないですか?」
三郎の決断
「このあと、お前ん家でレコード聞ける?」
「たぶん大丈夫だと思うよ。」
史郎は、新しいレコードを持っていた。
「おー、おー、えーすごい。」
「昨日、買ったんだ。見で見で。父ちゃん買って来てくれたん。」
「ちょっといいかな、古山くんに話があるんだ。」
裕一は、会長に呼ばれる。
「やや辞める?どうしてですか?」
「実家の料亭を継がなきゃいけなくなった。」
「おおおお兄さんは?」
「重い病気だ。」
「かか会長、プロの音楽家になるって言ってたのに。諦めんですか?」
「君、本気で言ってんの?僕は、東京の音楽学校に行った。そして、知った。すごい奴は、うようよいる。」
「じゃじゃあ、何でプロになるって?」
「みんなを鼓舞するためだ。夢がないと努力できないだろ。」
「か、か、会長。会長は、僕の目標だったのに。」
「君、本気で音楽家になるつもりだったの?」
三郎は、大きな話を持ち掛けられる。
「すんげー話だ。京都の呉服、一手に引き受ける。もう福島だけじゃおさまんねぇ。東北全部が商売相手だ。」
その頃、茂兵衛が跡継ぎのことを切り出されていた。
「あと1年だ。渡さねば家族の縁を切ると、まさに伝えろ。念のため再婚相手も見繕ってある、選んどけ。」
「ちゃんとした音楽理論も学んでない。演奏できるのは、ハモニカと卓上ピアノだけの君が、どうして音楽家になれる。君、モーツァルトのつもり?」
「モーツァルトは、6歳で宮殿で演奏して8歳で交響曲を書いた。君はどうだ?夢はいくらでも持ちたまえ。ただ人間、身の程を知ることも大切だよ。」
裕一は、会長に言われたことが頭から離れないでいた。
「実はな、さっき茂兵衛さんが来た。」
「まさか、また養子の話?ややだよ、僕。」
「音楽家になりてぇのか?」
「小山田先生のような、西洋音楽を作曲する音楽家になる。」
「おっきな夢だな。」
「えっ、とと父さんも無理だと思ってんの?」
「おめぇは長男だ。家を継ぐことは考えだこどはねぇのが?」
「音楽家になれって、好きなこと得意なことに言ってくれたじゃない。」
成長すると考えは変わることもある。でも、裕一の夢はずっと変わらないでいた。
「おめえの気持ちは分かった。おめぇの夢は、俺の夢でもある。頑張れ。」
「ありがとう。」
養子を出さなければ、権藤家と小山家は絶縁になる。
「まさ、いいのが?」
「私、小山家の人間です。」
裕一は、夜遅くまで頑張っても曲はできなかった。学校では、居眠りを注意される。このままでは退学になってしまう。
朝ドラ「エール」11話感想
また視聴が遅れて来たけど、#エール 11話。
自分の夢が叶わなかったからと、後に続く人間を後押しする人と足を引っ張ろうとする人。どちらが人間的に出来ているかは第三者から見ればすぐに分かるけど、憧れを抱いていた当の本人には分かり辛いよね…。裕一、藤堂先生の言葉を思い出して~。— み な み (@minami_tw_373) April 15, 2020
桃ちゃんの実家も、もう血の繋がりはなくても優秀な人養子にした方がよくない?そんな話にもならず、この5年くらい(?)ずっと古山家の兄弟狙ってたの? #朝ドラエール
— ぽめぐり (@komegurikko) April 12, 2020
#エール 11話
▼マイペースな兄が情けないのには共感する😰▼が、裕一の自由奔放さ、やっぱり好き🥰(笑) #窪田正孝 ▼留年や養子の件は、決して甘くないが、父・三郎さんの甘さも嫌いやないな🤭 #唐沢寿明 ▼お父さん!!なんかその商売話、怪しくないですか?🙃▼裕一、館林会長の話には構いなさんな🤭 pic.twitter.com/kDJqmghRZH— さしこ⊿さやとら😷 (@345Sayatora) April 12, 2020
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