喜美子(戸田恵梨香)は、家族や友人たちと琵琶湖に来ていた。海や-、走り出したのは直子だった。
最終回、武志は今を生きていることが幸せだった。喜美子は、そんな武志を思い切り抱きしめる。
見逃した方はこちらから⇨「【スカーレット】NHK」
「スカーレット」最終回視聴率
最終週「炎は消えない」最終回が、3月28日土曜日に放送されました。気になる視聴率は、20.5%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」最終回ネタバレ
幸せやで、ありがとう
「海や-。」
「ほんまや海や-。百合子、海やで。」
直子(桜庭ななみ)と信作(林遺郁)が走り出す。学(大江晋平)と大輔(七瀬公)、芽ぐみ(村崎真彩)は海の水を触った。
「武志、日本一の湖や。よう見とけ、こっちの心も大きなるで。」
武志(伊藤健太郎)は、大きな湖を前に眩しそうに笑った。
「みなさーん、一緒に写真撮りましょう。」
照子(大島優子)と百合子(福田麻由子)、真奈(松田るか)も来ていた。初めて見る琵琶湖の大きさに笑顔が弾けた。
4月、武志と真奈はピアノの発表会に出かける。約束を守ることが出来た。
喜美子は、新しい作品を作っていた。その側には、陶芸をする武志がいる。武志と喜美子は、手を洗う。
「ギュッしたろか?ギュッしたる。ギュッしてええ?」
「えっ、えっ…。お母ちゃん、ええに決まってるやん。」
「おな。」
「待って、うそうそうそ。やっぱ撤回する。うそ、うそや。」
「何で?」
「もう俺、年やで。気恥ずかしい。」
「ええ言うたやん。」
「いや、その。」
喜美子は、武志を抱きしめる。
「ギューッ。」
「ああ、もう。ああ苦しいもう。」
「ギューッ。」
「いや、もう分かったって。幸せや。」
「ええ?」
「幸せやで。」
「幸せか?」
「幸せや。」
「幸せやな。」
「ありがとう。」
喜美子は、もっと強く武志を抱きしめた。
「ギューッ。」
「だってもう、苦しいってもう。」
「幸せやな、武志。」
「もう、やり過ぎやで。もうー。」
「幸せや-。」
「いやー、ムリムリムリ。」
2年後、武志は26歳の誕生日を前に旅立って行く。『かわはら工房』には、大崎が来ていた。
「あれが武志の作品です。手に取って見てやって下さい。」
「これか。いいんですか?キレイですね。」
武志は、作品を残した。武志の作品は生きている。
「先生のクール言うイメージですけど、こういうのはどうや思うんですけど。ウチがこのお皿を入れますんで、出したらそれをかけて下さい。」
「いやいや、意味がよく分からないんですけど。」
「釉薬が入ってるんです。それをここに向かって、かけて下さい。」
「かけるとどうなるんですか?」
「そやし、模様になるんです。」
「あっ、そういうことなんだ。」
「先生のイメージで。」
「緊張するなー。あっ、ちょっと待って。」
すべてをかけた陶芸家人生
武志が亡くなる3日前、大崎は握手をしていた。
「集中治療室で、目を少し開けた時があって。手がこう動いたんで、大丈夫だよって握ってあげたら握り返してくれたんです。以外にも力強くて、すごいなって。こっちも両手で、武志くんの手をそっと握り返して。握手をしたんです。」
大崎は、喜美子が持つ大皿に絵を描いた。
「ええやん、ええやん。ええやん。」
「合ってますか?こうですか?」
喜美子は、ひとりで食事をしていた。そこへ、八郎がやって来る。
「おう。何食べた?」
「たぬきそば。」
「おお、ええな。」
ふたりで縁側に座る。みかんを食べる。
「長崎、何しに行くん。」
「僕も挑戦することにした。江戸時代の卵殻手の研究されてる方がいてはんねん。卵の殻みたいに軽くて薄い磁器。それをやってみたい。」
「ふーん、ええな。」
「名古屋、引き払ろうて。今度は長崎や。」
「あんな、ウチ武志に。死なせへん言うてしもうた。絶対死なさへん。お母ちゃんが生かしたる言うた。エゴやな。ウチの悪いとこや。何とかしたかった。何とかしてやりたい思うてた。そんなん無理やのにな。」
「あんな、武志にお父さんとあかまつで飲んだ話をした。」
「いつ?」
「武志が生まれた日。うれしゅうてな。武志が生まれたんが、うれしゅうて。おしぼりつまみにして食べるとこまで行ったで。」
「武志なんて?」
「聞いて笑ろうてた。ほんで、お母ちゃんに言うといて欲しいって。俺を生んでくれて、ありがとうって。ああ、やっぱり言わんでええ。言わんでええ、言わんでええ。気恥ずかしい、なしなしなし取り消しや。あっ言うてしもうた。」
「聞いてしもうた。ありがとう。」
「また、会って話しような。」
「うん。次、会う時は陶芸家・十代田八郎か?」
「いや、すぐ挫折して帰ってくるかも。」
「帰ってくんな。一生懸命やってこい。」
照子と百合子が野菜を持って来た。
「ほんで信作さん、お兄さんに会いに長崎遊びに行く言うて。ひとりでやで。」
「ほな、百合ちゃんかて好きなことやったらええやん。」
「ウチは、子どもらのお世話して。お父さんお母さんとサニーやって。ほんでな、次はお母さんコーラスやんねん。」
「うわー、ええなあ。」
喜美子は、作品を作っていた。家庭菜園照子です。百合子です。百合子は、野菜作りがうまくなっていた。
喜美子は、穴窯に火を入れた。薪をくべる。その燃え上がる炎に全てをかけてきた。
3月30日(月)からは、『エール』がスタートします!音楽が奏でる人生の物語。主演に窪田正孝、その妻に二階堂ふみが演じます。
昭和という激動の時代に、人々に寄り添う曲を作った作曲家の話です!
朝ドラ「スカーレット」最終回感想
#スカーレット 喪失感がすごい。
抱きしめシリーズ。涙涙。
スカーレットに礼!戸田恵梨香さんに礼!ありがとうございました!#スカーレット好きちゃうわ大好きや pic.twitter.com/1LH9IsEhQO— りさ:) (@_rsiwt115) March 28, 2020
「エゴやな、うちの悪いとこや」この台詞をヒロインにしかも最終回で言わせるのはちょっと他の作品には真似できないと思う。家族を捨ててまで穴窯を選んだあの時の、エゴ剥き出しのヒロインだとドン引きされていたあれをも最終回で回収していったんだよ…すげぇよ…
— こぐま (@in_july2018) March 28, 2020
最後のスカ絵です。
遠くに行く人。
もう会えない人。
友達、家族、
たまに離すこともあるけど
また繋げばいい。
誰かの手を感じるだけで
日々、前を向けるのかもしれない。#スカーレット#スカーレット絵スカーレットと繋いだ手は絶対離さない!
それを刻んで、次作もしっかり見ますよ😊 pic.twitter.com/ClfTKcIuBa— もこぢ (@mocogi_asadora) March 28, 2020
#スカーレット 息子を「死なさない」と願うことすらエゴだと述懐する喜美子が印象的で、思えばこの物語は淡々とした語り口に「人生はあくまでその人のもの」という厳然とした主張を込めていたのでした。息子の生死、幸福すら自分のものではない。芸術家として生き夫の手を離し生きた女の境地でした。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) March 28, 2020
視聴から数時間経って、武志が亡くなったのに視聴者に虚無感を感じさせないのが凄いと思う。精一杯悔いなく生きた様をこれでもかってくらい見せつけてくれたから!喜美子を始め登場人物の中に武志が生きてるから!寧ろ「壮絶穴窯期」の方が虚無感で締めつけられそうだったな。 #スカーレット
— fnenkoセンキューこころ (@amber_3118) March 28, 2020
武志が旅立ち、縁側で喜美子はもしかして初めて武志の事への弱音を八に話したのかな、、八の弱音は喜美子が受け止め、喜美子の弱音は八が受け止める、最高の関係だと思った、また話そなと、それは約束というより日常、二人にはもう離さへんという約束は必要ないんだよな#スカーレット
— 🐕 (@scarlet_love101) March 28, 2020
武志の旅立ちからしばらく経て、大崎先生によって語られる死の三日前の武志。意識がないのに手が動き握ると力強く握り返してきたと。武志は最期まで生きようとしていたんだ。甘えん坊の武志は誰の手の温もりだと思ったんだろう。安心しただろうね。大崎先生握り返してくれてありがとう。#スカーレット
— まめ太郎 (@Mametaro117) March 28, 2020
揺るがなかった世界観と人物像。
武志の魂は生き残って喜美子のそばに。
いつもの1日のかけがえのなさを知る喜美子は穴窯に火を入れる。
お涙頂戴に走るわけでもなく、一職業人として生きる喜美子を全うした。
視聴した私の心にも火を灯した。
ゆらゆらと揺れる炎を守り抜きたい。#スカーレット— ひろ (@delico_0407) March 28, 2020
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