八郎(松下洸平)は、家を出て行ってしまった。喜美子(戸田恵梨香)は、ひとりで薪を集めていた。そこへ照子(大島優子)が来る。
第100話、喜美子は3度目の窯炊きに挑戦する。そして結果は…。
見逃した方はこちらから⇨「【スカーレット】NHK」
「スカーレット」100話視聴率
第17週「涙のち晴れ」第100話が、1月30日木曜日に放送されました。気になる視聴率は、19.6%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」100話あらすじ
照子の優しさ
「何してんねん。何してんねん。汚ったないカッコして、無様な顔して。顔ふけ顔。」
「寒うなったな一段と。」
「何してんねん。八さんと武志、追い出して。一人で何してんねん。」
「追い出したワケやないわ。」
「出て行ったも追い出したも一緒や。な、知ってんのやろ。武志は今ウチにいるで。迎えにき。ウチで預かってる。」
「行きます。」
「来んでええわ。お前みたいな母親の元に、帰すの可哀想やわ。」
武志は、自分が育てた方が幸せになれる。どういうつもりなのか?喜美子と八郎は離婚するつもりなのか?照子は心配した。
「今すぐ八さんに頭下げて、悪いことしました言うて謝ってき。」
「穴窯やることが悪いことか。」
喜美子は、お金がないから薪を拾いに行っている。誰の断りも入れなくてもよかった。
「子どもの頃は、お父ちゃんに断り入れてた。やりたいことあったら、きちんと話してお願いします。言うてきた。結婚してからは、八さんにやりたいことあったらお願いしてきた。」
喜美子は、そうやってずっと生きて来た。それが必要なくなった。ひとりもええな、と思ってしまった。照子は泣いてしまう。
「穴窯やるのも、もう断り入れんでええしな。ウチは、八さんおらん方がやりたいことやれる。」
「あかん、あかんよ目さませ。目さませ、あかんよ目覚ませ喜美子。」
喜美子は、山のように薪を作った。マツは、二人を止めようとしない。止めても元には戻れない。そこへ、武志が戻って来た。
「あんな、ゾウさん見に行くねん。」
穴窯がうまく行ったら、ゾウを見に連れて行く。
「次、うまく行ったら八さん迎えに行く。任しとき。」
未来が見えない
喜美子は、3回目の窯炊き始める。火の流れを考えて、作品の置き方を変える。今度は、ゆっくり時間をかけながら温度を上げて行く。
作品は、望んでいたような色にはならなかった。3回目も失敗に終わってしまう。
「お母ちゃん、ただいま。」
「おかえり、どやった?」
武志は、通信簿を見せる。
「おー、すごいな。4と5ばっかりやん。」
「お母ちゃんは?」
お母ちゃんの通信簿は1やな。あーあ、二人でガッカリしていた。
「お兄さん、役場の近くに住まいを借りはる。武志が知ってんで。武志ちゃんとお兄さんと会うてるし。知ってるやろ?会うてること。お姉ちゃんも穴窯おわったんやし、ちゃんと会うてな。」
お兄さんに会いに行かへんの?百合子(福田麻由子)が心配する。
「穴窯失敗したんやで。八さんには、会えへん。会えへんよ。」
「じゃーん。大阪の動物園の入場券、用意してくれた。武志と行って来て。じゃじゃーん。ウチからは武志にお小遣い。ボーナス出たんよ。」
「用意してくれたって何?」
「ポパイが用意してくれたん。信兄。ウチはな、オリーブ呼ばれてる。ポパイ言うてたで。信楽以外の空気すって、これからのこと考えてこいって。」
喜美子は、武志と一緒に大阪に行く。動物園は楽しかった。
「よかったな、ポパイとオリーブにお礼言わな、あかんな。」
喜美子は、大阪にいるちや子(水野美紀)に会いに行く。
朝ドラ「スカーレット」100話感想
#スカーレット 100話。日常が続いている事が、そもそも不確かな感情頼りで、どれだけ脆いものか。綻びが生じれば、これだけ容易く崩れるものなのだと見せつけてくる。 pic.twitter.com/0Jyivi63zB
— 康仁(やっさん) (@nyashito) January 30, 2020
喜美子を散々に責めてた照子が、自由という言葉を耳にした途端、何がしかを察したように黙り込む。
ひとりになりたい。自由になりたい。
多くのものに縛られてきた照子には、痛いほどわかる望みから。
大島優子さんの繊細なお芝居が光る場面だった。
#スカーレット— こたろう (@suzu_days_2019) January 29, 2020
#スカーレット 今の喜美子が狂ってるのか正気なのか問題。穴窯に魅入られて家族の気持ちをないがしろにし、『失っても構わない』と思っているかのような態度に着目すると『狂ってる』し、これまで抑圧し続けた自分の内なる衝動にはじめて素直に従っているとみれば『このうえなく正気』
— どぐりん (@dogurin) January 30, 2020
喜美子とハチのすれ違いの本質は、やっぱり互いの陶芸家としてのスタンスが違うことを認識しきれていないことなんだろうなと思う。「個展はやめて今年は休んで。代わりにうちが稼ぐから」「素晴らしい作品はどうしたの?」と喜美子は言ってたもんね。#スカーレット
— ほうじ茶 (@BegaChin) January 30, 2020
#スカーレット ひとりは楽だ、と言う喜美子の淡々とした表情に、あ、これはダメだ、覆水は盆に返らないと思ったよね。昨日の「全部の貯金は使わないから」といい、セリフに言わない部分で表現するものの大きさに唸るよね。
— かな ドラマ鑑賞アカ (@kanadorama) January 30, 2020
「離れて自由を知る、解放される」展開って漫画や他のドラマなどでそういうシーンが出る時はいつもみんな晴れ晴れとした表情をするものが多いのに喜美子は取り憑かれたような疲れたような表情に見える。自由は不自由や、がここでもまた..。 #スカーレット
— マチチマコ (@machichimako) January 30, 2020
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