常治(北村一輝)は、食事を受け付けなくなっていた。少しでも何か食べてもらおうと家族みんなで大皿を作った。
第75話、戦地で約束した言葉。大野は約束を果たそうとした。
「スカーレット」75話視聴率
第13週「愛いっぱいの器」第75話が、12月25日水曜日に放送されました。気になる視聴率は、発表され次第報告します!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」75話あらすじ
みんなで作った大皿
大野(マギー)は、常治の代わりに毎日のように酒を飲んでいた。
「じょーさんの代わりに飲んでんねん。酒飲みたいやろしな、代わりに飲んだってんねん。」
「酒弱いくせに、もう知らん。」
「ほな一升瓶に聞いてもらお。戦地でな、しんどかったときに。」
信作(林遺都)は仕方なく付き合うことになってしまう。
「戦地でな、しんどかった時にあれ食べたいな、これ食べたいな言う話した。そしたらじょーさん、大阪に串カツいつかワシに食わしたる言うた。」
常治が大阪から信楽に来ることがあったら、マツタケご飯をご馳走する。大野は約束したが果たしてない。
「ほな行こか?まったけ取りに行こうや。男やったら約束果たせ。おじさんやったら、そう言うわ。よっしゃ行こう。」
信作は、マツタケを取りに行こうと言い出す。陽子(財前直見)は、米を炊くことになった。
喜美子(戸田恵梨香)は、みんなで作った大皿を焼き上げていた。その夜、信作たちが訪ねてくる。
「まったけや。」
「お米や。」
「材料持って来たし、ここで炊かせてな。」
喜美子の家で、マツタケご飯を作ることになった。大野は、戦地での約束を話した。
「おーちゃん、ホンマにありがとうな。こいつは、1人になるさかい。ええ男紹介したってくれ。」
「じょーさんよりええ男って、ワシぐらいちゃうか?」
マツには陽子がついている。そこへ、喜美子がマツタケご飯を持って来た。
「この皿な、みんなで絵描いたんやで。」
「喜美子、皿見えへんで。」
「食べます。」
みんなで食べて皿を空っぽにした。
常治の最期の言葉
大皿には、常治の絵が描かれていた。
「これなんぼや?値段はつけられへんわのう。こういうの作るいうんは、心を伝えるいうことやな。よう伝わった。みんなの心がよう伝わった。ええ皿や、ええ皿や。」
「仲ようせえよ。お父ちゃんとお母ちゃんは、一辺もケンカしたことなんかあらへん。二人仲ようせえ、なっ。」
「直子も百合子も、ええ人に出会えたらええな。」
武志が起きてきた。
「もうお祖父ちゃんしてあげらへんから、お父ちゃんにしてもらえ。」
常治は、みんなの心配をよそにオナラをする。ウソや、みんなの笑いがこぼれた。
「喜美子、頭に何かついとる。こっち来てみ。」
常治は、喜美子の頭をなでる。
「ほな、またな。」
「お父ちゃん、寝んといて。まだ起きといて、まだ話がしたい。話しようや、なっ。何の話をしよか?」
「そや、初めて琵琶湖見た話しよか?お父ちゃん元気一杯走ってたな。また、みんなで行こうな。海や言うて走ってな、ほんでお父ちゃんまた言うてな、海ちゃうで湖やで。日本一の湖や。そう言うてな笑おうてな。一緒に一緒にまた笑おうな、お父ちゃん。」
マツ(富田靖子)と百合子(福田麻由子)は泣いてしまう。常治は静かに息を引き取った。
朝ドラ「スカーレット」75話感想
常治とマツさんが今までケンカをしなかったのはマツさんが我慢を強いられてきたからっての見たたけど、駆け落ちした時点で常治とこれから起こるであろうことを受け入れてたんじゃないかなぁ。現状を受け入れる強さがある人。じゃないと「出来ることは泣かないこと」なんて言えないよ #スカーレット
— fnenkoセンキューこころ (@amber_3118) December 25, 2019
常治の死が喜美子にもう一度火をつけるんだろうな。大阪に行かされ信楽へ呼び戻され、そのたび喜美子はひとつ階段をのぼる。どうしようもない父が、喜美子の人生に最も刺激を与えてきたという事実。そこが #スカーレット の面白さだと思う。
— りこ (@front_rico) December 25, 2019
信楽は古琵琶湖由来の土と、燃料となるアカマツの林があって生まれた焼き物。そしてアカマツがあるからマツタケも取れる。信楽だから生まれるもの、信楽でなければ生まれないもの。人も同じ。さまざまな境遇があってこそ人物が形成される。 #スカーレット はその境遇が見えるドラマ。
— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) December 25, 2019
善悪の判断を押し付けず、人の業をあるがままに描くドラマが私は好きだ。喜美子と八郎の中に流れる人間としての、作り手としての業と同じで、呑んだくれてばかりだしうまいことしてやれなかったけど家族が大好きだった常治の生き様も業、ダメ常治を愛し抜いたマツさんの思いも業なのよ#スカーレット
— 京極ミズハ (@ienomaenigomiga) December 25, 2019
常治を共感ゼロの父親に描いたのはこの別れがあったからなのか。今まで別れのシーンは比較的ドライに描かれていたけれど常治との別れは真正面から。それは喜美子と常治の関係が特別だからなのだろうな。喜美子の決断の中にはいつも常治がいる。常治がいない喜美子の新しい人生が始まる。#スカーレット
— なぎ (@fuminagii) December 25, 2019
貧乏でも仕事で成功しなくても常治さんほど幸せな人はいなかった。理解し愛してくれる優しい妻と側で見守ってくれる長女夫婦や娘達と孫。果たせなかった約束があると夜中に駆け付けてくれる近所の友人一家、家族との思い出。
これ程幸せな一生を送った人はいるだろうか、ただ泣ける😭。#スカーレット pic.twitter.com/JcWKnZ4uYU— マルマルコ (@marukodorama) December 24, 2019
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