『カフェ・サニー』では、喜美子(戸田恵梨香)と橘(紺野まひる)が会うことになっていた。
第87話、夫を立てようとする喜美子と好きなように生きろという八郎。優しさが交差した瞬間。
見逃した方はこちらから⇨「【スカーレット】NHK」
「スカーレット」87話視聴率
第15週「優しさが交差して」第87話が、1月15日水曜日に放送されました。気になる視聴率は、18.7%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」87話あらすじ
個展はやる八郎の決意
『カフェ・サニー』が開店するとき、喜美子はコーヒーカップを作っていた。橘は叔父の店のために作って欲しいとお願いしたことがあった。
「ご無沙汰しています。お元気でしたか?」
「はい、お陰様で。」
橘は、八郎の活躍を知っていた。信作(林遺都)と百合子(福田麻由子)のことも知っていた。陽子(財前直見)は、焦ってしまう。
「そや。最近、百合子とあかまつでよう飲んでるみたいで。すんませんでお世話かけます。すんません。」
百合子(福田麻由子)は、まだまだ嫁に出すことはできない。喜美子はマツ(富田靖子)と話していた。
「嫁に出せへん?」
「出せませんよ。相手によるけど。お父ちゃんおらんようになって、ウチがビシッとせなあかんしな。」
喜美子のことを柔道で投げ飛ばせるような人がいい。勇ましく逞しく強い男がいい。大野(マギー)と陽子は、それ以上何も言えなかった。
「川原さん、ようやくお願いできる日が来ました。」
喜美子は、意気揚々と工房に帰る。八郎(松下洸平)と三津(黒島結菜)は楽しそうにしていた。
「すいません、ディナーセットが。」
「ディナーセット?」
三津は、ディナーセットの絵を描いた。それは、絵心がまったくないくらいヘタだった。
「ようこんなんで美大卒業、合格した思うで。見てこれ、魚やて焼き魚。ほんでこれ何やて?」
八郎は、楽しそうに話す。三津も嬉しそうだった。
「何ディナーセットって?」
八郎は、新しい作品を作っていた。それは銀座に出すモノだった。仕事だから作品を売って食べて行かなければいけない。
「個展はやるで、下見に行くことにした。東京の銀座まで、会場の下見や。来週の末ぐらい。下見しといた方がええやろ?」
八郎は、三津と話をして決めていた。
「銀座はどんなお客さんが来るのか?どんなお客さんが作品を見てくれるのか?心動かしてくれるか?そんな考えながら銀座いうところ、実際見てきたらええんちゃうかって。」
東京では、洋食器が売れている。煮物を入れる小皿・焼き魚を入れる四角い皿・佃煮を入れる小鉢・梅干しを入れる小鉢。
お互いの優しさは交差する
「銀座の個展で?素晴らしい作品は?」
八郎の考え方が喜美子には理解できなかった。
「和食器セットやて素晴らしいで。」
賞をとったときの作品を超えることを目指していた。それができないなら休むことも大切。
「心に栄養を与えてな。ほんでやれるようになったら、やればええ思うたんよ。間違ごうてるウチの言うてること。」
喜美子の言ってることは間違ってはいない。でも、芸術を極めることよりも今は昔の作品に戻りたい。
「結婚する前の頃の作品に戻ろう思うてんねん。」
来週末には、東京に行く。喜美子は、一緒に行くと言い出す。工房ではギクシャクした空気が流れる。八郎は喜美子のところへ向かう。
「橘さんの何頼まれた?引き受けてきたんやろ?」
「橘さんのご主人の会社関係の結婚式の引き出物。小皿5枚セット、40組。」
「200枚?それどんだけかかる思う。電気釜1つしかないねんで。個展かて5月やで。どんなつもりで段取りしてきたん?」
喜美子は、急ぎの仕事のため橘とどんなモノがいいか決めていた。
「橘さんな、喜美子さんの絵付の力をぜひ生かして下さい。言うてくれた。」
「絵付小皿か?そうか、ええやん。可愛らしいやん、喜美子らしい。ええ小皿や。ほな早よすすめ」
東京は?ウチも八さんに付いて行く。東京に行っていたら間に合わない。喜美子は久しぶりに200枚の小皿を作る。
『カフェ・サニー』で食べたホットケーキの味も分からないほど緊張していた。
「作りたい、ホンマはゆっくり時間をかけて納得行くもん作りたい。」
「ほな早よ取り掛かり、こんな喋ってる間も勿体ないで。僕は僕でやるから。喜美子は喜美子でやりたいことやったらええ。」
喜美子は、絵付け小皿の絵を描き出す。
朝ドラ「スカーレット」87話感想
結婚する前の作品に戻ろう思てんねん
今までの結婚生活で「一緒に頑張ろう」と暮らしてきたのを否定された気になるよね#スカーレット pic.twitter.com/9KXmQRbE1i
— 古池ぬこ (@furuikenuco) January 14, 2020
喜美子がハチの仕事を全て把握したいのは束縛心ではなくて、マネージメント精神よね。「川原八郎の奥さん」としての振る舞いを世間から求められ、夫を立てるようにと求められ、自分よりもハチを優先し続けたからこその。 #スカーレット
— じょー🌟10m (@joe_1125) January 14, 2020
「僕は僕でやるから、喜美子は喜美子でやったらええ」。文字でみれば冷え冷えとみえるが、もうふたりは前を向いてる。迷いを抜けた。それが二人の表情と、劇伴と、照明の変化でわかる。キャスト、スタッフ、制作が一丸となってる。派手にみえないけど、ここが正念場だということだ。 #スカーレット
— 玉川 薫 (@tamagawakaoru) January 14, 2020
ドアを開けて出る、閉じ込められていた精神が解放された象徴のような。八郎は仕事上の停滞期を抜けて、喜美子を思いやる本来の自分を取り戻した。
そして二人だけのプライベートスペースで喜美子と向かい合う。
ようやく仕事とプライベートの切り分けができた。#スカーレット https://t.co/gq3XcLM5kV— パンジー (@7PKNMlY3O6HDIOf) January 15, 2020
喜美子、ハチに休むよう言って休むのは決定だと思ってたの、完全に常治の性格を受け継いでる。自分ひとりで絵付けの皿200枚を引き受けてきたのも常治の独断専行を受け継いでる。
まさか退場してからこういうふうに出てくるとは。常治こわい#スカーレット— 金澤流都@テレビ鑑賞 (@kanezya_asadora) January 14, 2020
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