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安子は、おはぎを売って生計を立てる。評判がよく大口の注文も入った。るいとの生活に幸せを感じていた。

安子はイモ飴を売った帰り、ラジオの音に耳を澄ませる。その家の人は安子の体を心配してくれた。安子は繕い物でお礼をした。

安子はるいと一緒に大阪に向かう。イモ飴を作って生活を支えようとするが…。笑顔が消えようとした時、ラジオから声が聞こえる。

稔が戦死した、安子は絶望の中にいた。義母・美都里は安子に冷たく当たる。あなたに出会わなければ、安子は追い詰められていた。

栄一は共同運輸を設立する。三菱・岩崎との熾烈な争いが続いて行く。そんな中、栄一は家族を守るため兼子との再婚を決める。

金太が亡くなり、安子は大切な家族を失った。おはぎを盗んだ男の子は、稼いだお金を返しに来る。安子は将来のためにお金を返した。

苦しい時こそ甘い菓子が必要、金太は『たちばな』を立て直すことを決める。小さな屋台では、おはぎを売るようになった。

戦争で家族を失った金太は、生きる気力を失っていた。安子はおはぎを作り励まそうとするが届かなかった。

安子は女の子を出産した。小しずは安子が生まれた日を思い出す。東京・大阪、そして岡山までが焼夷弾で狙われる。安子は防空壕に逃げ込む。

稔が出征した後で安子の妊娠が分かった。元気な女の子には、るいと名付けられた。男でも女でも海外でも通用する、稔の願いが込められていた。

栄一は三菱の独り勝ちを阻止しようとしていた。そんな時、千代が病に倒れてしまう。あなたの道を必ず生きて、千代は最後の言葉を残した。

安子は稔の無事を祈っていた。千吉は安子の人柄をみて、2人の結婚を許すことを決める。出征するまでの時間を大切に過ごした。

幸せになって欲しい、祖父・杵太郎は安子に願った。初七日の日、千吉が店に来る。稔の父と知らずに安子が接客する。

算太は戦争に行くことになった。小しずは大きなおにぎりを握って見送った。勇は兄の縁談を聞いて大阪に向かう。

安子は稔の家に配達に行く、出迎えたのは稔の母・美都里だった。お金を渡されて落ち込んでしまう。安子は夢から覚めるように気持ちを整えた。

戦争は人々の生活を一変させた。工夫をしながら生活をしていた頃、稔に縁談の話が出る。安子への気持ちを千吉に話すことになった。

アメリカの元大統領・グラントの来日、栄一は千代と一緒にもてなす。郷土料理の味にグラントが喜んだ。栄一は深く感謝する。

稔は安子のことを認めてもらおうとする。一方で勇もまた安子への想いを強めていた。しかし、戦争が全てを奪おうとしていた。

稔は安子の両親に挨拶をする。親の決めた相手ではなく、安子との未来を描いた。跡継ぎ同士の結婚は許されることはなかった。

安子は、稔が住む町・大阪に向かう。2人で映画を見て川沿いを歩く、稔が過ごす景色を見たかった。安子は帰りの列車で泣いてしまう。