貴美子(戸田恵梨香)は、武志(伊藤健太郎)のアパートに来ていた。大崎のところに行った武志を心配していた。
第135話、喜美子は武志に病名を伝えた。武志の未来を守るため覚悟を決めていた。
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「スカーレット」135話視聴率
第23週「揺るぎない強さ」第135話が、3月11日水曜日に放送されました。気になる視聴率は、19.5%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」135話ネタバレ
大人になった武志
「ただいま。」
「おかえり。」
「何してんの?」
「これゲームやろ?お母ちゃん知ってんで。最近な、陶芸教室始めて知ってること増えてきたんや。これな、一辺やってみたかったんや。」
「テレビないと出来ひんよ。」
喜美子は、テレビゲームをやろうとするがテレビがないことには気づかなかった。
「武志はどうなや?」
「何が?」
「自然の相手、亜鉛結晶うまくいったんやろ?」
「大皿にな、雪を降らせたんや。あの瞬間がゴールやった。」
「できあがった瞬間が?」
「入選するしないは、おまけみたいなもんやな。」
「武志は、賞をとって世の中にでたいとか?そういう気持ちはないの?」
「まだ早いやろ?」
「お父ちゃんが新人賞とったんは、武志が生まれる前やで。」
「うん、ああ。この前割った赤い皿やろ。知ってる。今の俺の年や言うてたな。」
「新人賞とって、結婚許してもろうたんや。」
「お母ちゃんも手伝うたんやろ?」
「ううん、隣におっただけや。」
「おらんかったら、出来ひんかった。ちゃう?お父ちゃんの作品は、お母ちゃんがおったから出来たんや。」
「ようそんなこと言えるな。」
「言えるようになったんや。まぁ、大人になった言うことやな。お母ちゃんは、お父ちゃんと違うて一人で穴窯やり遂げた。お父ちゃんおらんでも作品は出来たんや。」
「お母ちゃんも聞いたことあるやろ?お母ちゃんが陶芸家になって、お父ちゃんは負けて信楽から去って行った。逃げた言う人もおる。ひょっとしたら俺も竜也みたいにグレてたかも知れん。」
信楽から京都の大学に行ったのは丁度よかった。いろんな人に会った。抽象画家の息子や服のデザインをしている娘、似たような境遇の人にも会うことができた。
「世界が広がった。信楽を離れて4年間、お父ちゃんとお母ちゃんのこと、よう考えた。よう思うた。戻って来てからも考えた。今な二人が普通に会えるようになって、よかった思うてんねん。新しい関係、万々歳や。」
「武志のお陰や。」
「ううん、時間のお陰や。お父ちゃんとお母ちゃんは、離れて自分を見つめる距離と時間が必要やったんや。どうしても別々に生きていかなあかん時間が必要やったんや。うわ、大人んなったな。」
「ちゃう、物作りの道を歩き始めたからや。武志は、歩いてるんやな物作りの道を。」
武志は、喜美子にたこ焼きを作った。
俺は別に焦っていないで。陶芸家として認められて、食べて行かれるようになるんは、5年いや10年。30歳になってからでもええや思っとる。」
深野先生のように近道はしない。今年の目標の2目を決めた。ゆっくり生きて行く。喜美子は、何も言えなかった。
武志の病名はな、白血病や!
「なぁ、何で来たん?何かあったから来たんのやろ。言いたいことあったんちゃう?」
「病院行ったらしいな。名前呼ぼう思うたら、帰ってしもうた言うてた。大崎先生な、心配してわざわざ家に来てくれたんや。ほっとけへん言うてな。」
大崎先生が良い先生でよかった。長い付き合いになるだろうから。
「長い付き合いになるって、どういうこと?お母ちゃんに聞いてええ?」
「お母ちゃんに聞かんで誰に聞くんや?」
「も1回病院行って大崎先生に。」
「武志、お母ちゃんが武志のことどう思ってるか知ってる?」
子どもの頃、喜美子はこの話をしていた。好きちゃうで大好きやで。そのことを心の中に置いて、よう聞き。
「武志の病名はな、白血病や。」
「そうか、そうやないか思うてたんや。ちょっとな調べてん、新聞とか見て。やっぱりそうか。あとどんだけ、あと何年生きられるん?俺の場合、どうなって行くん。いつまで元気でいられるん?」
「3年から5年、言うてた。」
「それが俺の余命か。」
「そや。」
「お母ちゃん、ホンマに免許とるん?今年の目標100コ言うてたな。俺まだ2コしかないわ。大変な道を行く、ゆっくり生きてく。ゆっくりしてられへんやん、3年から5年言うんやったら。ゆっくりしてる間に終わってまうわ。」
武志は、今年の目標を考え直すことにした。
「何が3年から5年や。生きるで、もっともっと生かしたる。それを言いにきたんや。死なさへん、絶対に死なさへんからな。お母ちゃんが生かしたる。なっ」
武志は、喜美子と一緒に病院に行く。
「これからは、俺にも言うて下さい。」
「じゃあ、改めてよろしくお願いします、かな。」
武志は、大崎(稲垣吾郎)と握手した。入院して抗がん剤の量を増やしたい。1週間後に入院することが決まった。
武志は、八郎(松下洸平)を呼んでいた。ロクロをゆっくりと回す。
「悪いな、お父ちゃん。」
「何や、いきなり。何かあったんか?」
「何もないで。」
「思い立っただけやな。」
「電話でいきなり、ハガキ持ってきて言われてみ。もう、また何かあったんかな思うやんかそれ。」
「何かあると思うん?」
「そりゃ、思うわ。ハガキやで?」
「何で?ハガキやん。」
「名古屋から、名古屋からもう。」
「あーもう見せて見せて見せて。これやこれ、ええな。亜鉛結晶の次はな、これにしよう思うねん。この色、このイメージに俺は挑戦するねん。」
「ホンマ、どないしたん?」
「無性にやりたいんや。一生懸命に挑戦したい。」
「お父ちゃんが出来へんかったもんを武志に出来るんやろか?」
「難しいで。」
「弱音はくんちゃうか?」
「そんな根性なしちゃうわ。やると決めたらやる。次の夢や。これが俺の夢や。やったるでー。」
武志は、大空に向かって叫んだ。
朝ドラ「スカーレット」135話感想
遂に武志が病名を知った。3年から5年しか生きられないと知ったらそりゃ困惑する。でも喜美子は武志の目をまっすぐ見て「もっと生かしたる」 。これが喜美子の、病名明かせなかった間に導き出した答えなんやろな。母としての決意を感じた。武志も目に光が宿った。生きて、武志。#スカーレット 135話
— 夢野 (@onemuyegroeg) March 11, 2020
「好きとちゃう。大好きや。それをここんとこ置いて、よく聞き」。この台詞が、二度三度、上書きされる。そして今日こそ、喜美子一世一代の上書きだ。武志だけじゃない。すべての視聴者が、立ち上がる喜美子をみた。「死なさへん。お母ちゃんが生かしたる。もっともっと生かしたる」。 #スカーレット
— 玉川 薫 (@tamagawakaoru) March 10, 2020
「もっともっと生かしたる‼️。」
喜美子の心に息子を死なせるものかという情熱の灯火が付いた。もっともっと穴窯に火を入れるんやと叫んだ喜美子を彷彿とさせる。
それは武志の心にも希望の火を灯した
に違いない。#スカーレット pic.twitter.com/YX1VW3gjLI— マルマルコ (@marukodorama) March 10, 2020
「生かしたる。」「生きるで!」
生きるとは日常を丁寧に積み重ねること。困難の日々にもいつもと変わらない日常は存在する。今日3月11日に「生きる」ことを強くメッセージとして押し出してきた #スカーレット 。生きることをかみしめる一日。— 酒上小琴【サケノウエノコゴト】 (@raizou5th) March 10, 2020
フカ先生のあの絵、陶芸家として行き詰まっていたハチを励まし、目標を与えた。ハチはあの色に届かなかったけど、ずっと大事にしていた。そして今度はタケシの目標となり、タケシに生きる力を与えた。フカ先生は川原家を何度も救ってくれてるなぁ#スカーレット
— にゃー (@mfMkqwa2UpTTu3H) March 10, 2020
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