小池アンリ(烏丸せつこ)は、好きな花を飾る花瓶が欲しかった。喜美子(戸田恵梨香)が作ることになった。
第114話、アンリが約束した時間に帰ってこない。喜美子は心配で食事を取ることもできなくなってしまう。
見逃した方はこちらから⇨「【スカーレット】NHK」
「スカーレット」114話視聴率
第19週「春は出会いの季節」第114話が、2月15日土曜日に放送されました。気になる視聴率は、18.5%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」114話あらすじ
芸術は人を引き合わせる
喜美子は、ときどき注文を取る。小池アンリが注文した花瓶は、色も絵付が考えることになった。
「そや、今日は何か買うて帰ろうかしら。これ、ええな。これおいくらです?」
「ホンマに買わはります?その作品は、5万で出しています。」
「5万?安いな。こっちもええな。どれにしようか?何?どないしたん?何んか気に障るようなこと言うたかしら?」
5万円が安い。喜美子には、とても高いと感じていた。
「5万は、安くないの?」
「高いです。お米どんだけ買えますか?ウチやったら1人やし、半年は持つくらいは買えます。」
「美味しいワイン、飲んだことある?美味しいモノ出されて、あれどうやって作ってはるんやろて思うやん。どんな人が作ってはるんやろ思うやん。」
小池は、喜美子の作品に一目ぼれした。その作品を作った人がどんな人なのか思っているところだった。知的好奇心がうずいている。
「すごいなー思うてるだけです。いつも展示会なんかで、ウチの作品を買うてくださる方。お金あってすごいなーって。ウチとは違う人生を生きて来はった方や。」
「おもろいやん。違う人生を生きてきて、交わることがなかった人間が。こうやって先生の作品によって出会うんやで。先生の作品がなかったら、ウチはここにおらん。」
芸術は、見知らぬ同士を引き合わせる。二人の美しい人生が交錯している。小池は、喜美子に子どもがいることを知っていた。
「雑誌で見たんよ。女性陶芸家・川原喜美子やて。」
雑誌には、ご主人のことを亡くなったとは書かれていなかった。
「生きてます。名古屋で元気に暮らしてる思います。」
「あー、別れたん?死別やのうて。」
「息子もアパート借りて、元気に暮らしてます。」
「ほんで、先生1人なんやな。ウチも1人や、今は独りぼっちや。あっそや、ええこと思いついた。ちょっと待ってて、すぐに戻ってくる。そやな、日が暮れるまで絶対に戻ってくる。ちょっと待ってて。」
待ってたやー。そういって小池は、出て行ってしまった。しかし、夕方になっても戻らなかった。
バナナのおすそ分け
喜美子は、夜遅くまで待つが小池は戻らなかった。翌朝になっても来なかった。
『窯業研究所』では、掛井(尾上寛之)あてに電話が入った。
「電話がかかってきたんです。病院にいはる掛井先生の奥さんから。」
「病院って、入院でもされてるんですか?」
「とにかく病院からやったんで、急いで電話ですって呼びにいったんです。ほしたら、えーー。」
掛井の妻は、妊娠していることが分かった。
「おめでた、奥さんおみでた。おめでたで、これ?えーー。喜びの表現やったんですね。」
「相当嬉しかったみたいやで。」
「あー、でもよかった。悪い病気かと思いました。」
「俺もよかった。ほな、そういうことで。」
事務の石井真奈(松田るか)は、心配していた。武志は、妊娠していたことを伝えた。敏春(本田大輔)は、バナナを持って様子を伺う。
「丸熊陶業の跡継ぎは、土触らんでええちゃう?」
「せやな、丸熊陶業なら陶工さん何十人といはるやろ。その人らに作らせたらええやろ。」
「でもな、その人らの気持ちも知っとかんとな。上に立つ人間やったら、陶芸のこと何も知らんと後は継がれへんさかいな。なー、みんなで丸熊陶業の跡継ぎ育てようやないか?」
「よっしゃ分かった。教えたるか?」
「よろしゅう、お願いします。」
は、みんなに頭を下げる。敏春は、泣いてしまった。
「いや、あのそこに落ちてたんです。竜也(福崎那由他)、後で食べよな。」
「バナナ好きなん?」
「親父の好物です。」
住田は、小池アンリの実家に連絡をする。もう何十年も帰っていはいない。小池は、映画監督とウワサになったことがある。
「住田さん、何でそんなに知ってんの?」
「芸能ゴシップ、大好き。」
「それにしても、すぐに戻ってくる言うて。戻って来いひんの、おかしい思いません?」
喜美子は、小池が心配で食事もとることも出来ない。武志が来た。
「持って来たで。おろし金とすりこぎ。」
「なんや。」
「ただいま。」
「おかえり。」
「何かあったん?えっ、どうかしたん?」
「何もない、何もない。ご飯は食べたんか?」
武志(伊藤健太郎)は、バナナも持って来た。敏春からもらった、おすそ分けだった。大丈夫なんか?
「大丈夫、何もないよ。大丈夫。自転車か?ホンマ悪いなわざわざ。ご飯いつもちゃんと食べてるんか?」
「心配いらん、いらん。俺より、お母ちゃんこそ。」
そこへ、小池アンリがやっと戻って来た。
「こんばんわ、工房の方な電気消えてたから。こんばんわ。持って来たで、5万円のワインや。」
「何言うてんねん。どっかで野垂れ死んでんちゃうか思うたやん。すぐ戻る言うてたんに。心配したで。」
喜美子は、小池に抱きついた。武志には、何が起こっているのか分からなかった。
2月17日(月)からは、第20週『もういちど家族に』がスタートします!喜美子は酔って泣いてしまう。八郎や昔の弟子も登場します。誰かの人生を想うことで自分の人生も豊かになる。
朝ドラ「スカーレット」114話感想
#スカーレット 114話
あー、小池アンリさん、いいこと言うなぁ。
「作品(の魅力・吸引力)によって、出逢うはずもない人生を送ってきた人が出逢える。」
アンリさんは、喜美子が遮断してきていた「育ちが違う別世界の人」の考え方、「芸術によって豊かになる心」を教えてくれる『師匠』になるんかな? https://t.co/ErclbWuh2B— 雪やなぎ (@yukiyanagi1234) February 15, 2020
今は息子の事より心からアンリさんの戻って来た事を喜ぶ喜美子。
同じ様に孤独を抱えて生きる女性同士いつの間にか家族同様の親愛の情を覚え、絶対戻ると言ったのに戻って来ないアンリさんを心配していたんだきっと😢。#スカーレット pic.twitter.com/Al9Y0OCDjn— マルマルコ (@marukodorama) February 14, 2020
「5万。安いなあ」が、喜美子がずっと抱え込んでた辛さに触れたこと、すぐ気づいた。小池アンリ、雑なようで繊細で真っ直ぐ触れることができる不思議な人だ。喜美子につうっと指触れ「どす黒いメロディ聴こえる」で、その心さらに解きほぐす。友情生まれる瞬間を、初めて見た気がする。 #スカーレット
— 玉川 薫 (@tamagawakaoru) February 14, 2020
喜美子、小池アンリとの間に友情生まれる。
いいぞいいぞ。大人になってからの友達は最高やで!!!#スカーレット— ぬえ (@yosinotennin) February 14, 2020
5万円のワイン。喜美子にとっては「なぜそんなものに5万円も?」という思いかもしれない。喜美子には「お米で換算したら」という相対評価の感覚が抜けないから。でもアンリさんは「それだけのお金を払う価値があるもの」という絶対評価を喜美子に教えようとしてくれるのではないかしら。#スカーレット
— あさひ (@asako0807) February 14, 2020
音信不通のアンリの事で頭が一杯の喜美子
武志の訪問にも素っ気ない
❓となる武志の繊細な表情が好きです💖#スカーレット ♯114#戸田恵梨香 #伊藤健太郎 pic.twitter.com/cVzOaVs9Bm— 琴音; (@mkj0u_ko10ne) February 15, 2020
スカーレット(114) アンリは貴美子の人生に初めてのキャラだったのか。確かに照子とは金持ちのレベルが違いそうだし元女優だし(自称)ミス琵琶湖だし。おや、石井ちゃんかわいいね。タケシの相手はマナブじゃなかったのか。としはるー!アンリの身の上話は来週か。不動産王だったりするのかしら。 pic.twitter.com/751VLUOJP7
— にじこ (@nijiko_dx) February 14, 2020
「ウチやったら一人やし、半年は…」
5万円で半年分の米が買える。
世の中で流行る留守番電話も知らない喜美子と米の値段も知らない元女優。
どちらも大して変わらない。武志の自前電話に驚いたり、自分の知ることだけにはとても敏感な喜美子。#スカーレット #114 pic.twitter.com/tv2mcMrxvm
— うつつのつづき (@utsutsu_no_miko) February 15, 2020
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