5月13日(土)からNHKから放送がスタートした「みをつくし料理帖」、江戸時代を舞台にした時代小説です。
高田都さんが描いた時代小説は、累計発行部数330万部の大ヒットになりました。小説の中の澪は、黒木華さんにピッタリです。
第6回は、吉原の翁屋で事件が起こります。菊乃をかばって、あさひ太夫(野江)が刺されてしまう。
「つる家」では、天満一兆庵の板前だった富三がお店の手伝いをするようになる。
お客は富三の料理を“味がいつもと違う、どうにも気持ち悪い”、そう言って残すようになってしまう。
みをつくし料理帖とは
大阪に生まれた天涯孤独な澪(黒木華)は、天満一兆庵の女将だった芳(安田成美)に救われます。
天満一兆庵が火事になり、ひとり息子の佐兵衛を頼りに江戸に渡ります。
佐兵衛の行方は分からず、天満一兆庵の主だった嘉兵衛は気に病み無くなってしまう。
澪は江戸で「つる家」の主である種市に出会い働くことになる。澪は、大阪と江戸との味の違いに苦労しながらも道を切り開いてゆきます。
澪が料理を通して、まわりにいる人々を幸せにしてゆく姿が描かれています。
みをつくし料理帖 第六回あらすじ
富三の料理が気持ち悪い
富三は、天満一兆庵の佐兵衛と一緒に江戸に来ました。一流の料理人が作る料理を客は“気持ち悪い”と残してしまう。
“あさひ太夫のために蜜煮を作って欲しい”と訪ねてきた又二に味を確かめてもらう。
あ~こいつは手入れの悪い包丁で作った味だ。あんたみたいな料理人は、この味をしらねぇだろうな。
切れ味もそうだが、臭い移りもある。手をかけてねぇ包丁で作ると、料理自体がこんな気持ちの悪い味になる。
やっぱりな、見てみな、さすがに錆まで浮いちゃいないが刃にくもりがある。
料理人にとって一番大事な道具をこの有様だ。ろくなもんじゃねぇ。何だってこんな奴に手伝わせてんだ。
澪は、佐兵衛が吉原に通い遊女に手をかけたことを又二に話す。遊女の名前は“まつば”、よくある名前で又二には分からなかった。
江戸時代の吉原には、5000人以上の遊女がいたのだった。
珊瑚のかんざし
吉原で何があったのか?芳は、それを知るために富三に調べてもらうことにする。吉原に行くためには、お金がかかる。
芳は、嘉兵衛からもらった大切な珊瑚のかんざしを渡してしまう。富三には隠していることがあった。
恨むんやったら倅を恨むんやな、あの世間しらずのぼんちが、うかうか騙されて、やってもいてへん女郎殺しにおののいて逃げてしもうた。
芳は佐兵衛が人を殺めていなかったことを知ります。
青梅の蜜煮
あさひ太夫のために青梅の蜜煮を作った澪は、野江の身に何かあったことに気付きます。
斬られちまったんだ、菊乃っていう遊女をかばって、幸い筋までは切れていなかったらしい。
野江ちゃんに会わせてください。
里の中であんたに会いてぇと、今の自分の姿をあんたに見られてぇと太夫
が願ってると思うのか?
昔のままの澪と野江で会うことはできるのか?
永田源斉
永田源斉は、町医者をしている。化け物稲荷の前で芳が体調を崩した時に澪と出会う。幕府の奥医師を務める永田陶斉の次男である。
「嘉祥の儀(かじょうのぎ)」とは、将軍が大名などに御菓子をふるまう儀式を言う。1万4500個の菓子を大広間に並べる江戸時代の儀式です。
永田陶斉は、この儀式に参加していた。御膳奉行の小野寺(小松原)が作った“ひとくち宝珠”に目を惹かれていた。
小松原への想い
つる家の土用の膳“うづくし”は、卯の花和え・うめ土佐豆腐・瓜のくず挽き・うずめ飯・青梅の蜜煮です。
澪は、小松原の忘れ物を大切に持っていた。
小松原様、忘れものです。
忘れもの?俺のか?しかし、それはいつの話だ。そんなものを後生大事に持っていたのか?いらん
えっ
返さなくていいと言っている。
ほんまですか?
ああ、欲しいならやる。
ほんまですか?
ほんまだ。
小松原は、味のみならず澪の料理人としての生き方にも道筋を与えていく。その厳しくも深い愛情に、澪は次第に惹かれていく。
そんな小松原と澪の姿を見て、芳は澪の想いに気付きます。そして、つる家にきた源斉も気付くのだった。
まとめ
高田都さんが作り出す世界観が好きで、本を何度も繰り返し読みました。泣けるシーンが多いから電車の中では読まない方がいいです!
これからの展開が楽しみな「みをつくし料理帖」、次回は鱧料理を作るために吉原に行きます。大好きな野江に会えるのか?
(記事内の画像出典:公式ページ)
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