武志(伊藤健太郎)は、慢性骨髄性白血病と診断された。今はまだ誰にも言えない、喜美子は、悲しみの中にいた。
第132話、武志のことで悩んでいた喜美子は、照子に気づかれてしまった。
見逃した方はこちらから⇨「【スカーレット】NHK」
「スカーレット」132話視聴率
第22週「いとおしい時間」第132話が、3月7日土曜日に放送されました。気になる視聴率は、18.9%でした!
陶芸家の神山清子さんがモデルになっています。男が多い蔵元で信楽焼に魅了されて行きます。波乱に満ちた人生をどう描くのか?
「スカーレット」132話ネタバレ
武志の病気
「ウチは、大っきなお皿を作りたい。」
「ウチは、アイスクリームを入れる器を作る。
「やっぱりやーめた。陶芸展で金賞とります。」
「そんなん無理や。」
「何でもええ言うたやん。なー。」
「ええんよ目標はなんでも。みんなそれぞれ好きに楽しく、自由にやりましょう。」
『かわはら工房陶芸教室』では、子どもたちが参加していた。
「ほな僕これやりたい。」
「おう、ロクロか?」
「先生みたいにグルグルやりたい。」
「ええよ、何年かかるかな。」
「何年もかかるん?」
「まずは、土とお友だちになるとこからや。ほな始めるで。」
「はーい。」
喜美子(戸田恵梨香)は、武志を心配して家に電話をする。
「ほやから、学か来てる言うてるやん。あと恵も来てるし。ご飯は適当に食べるし。」
「御無沙汰してます、恵です。武志に女心教えてたんです。昔みたいに少女マンガ読ませて。」
「ほな、温こうして風邪ひかんように言うてくれる。恵ちゃんもな、あんまり遅うなったらお母ちゃん心配するで。」
武志はマザコンやな。男はみんばなマザコンやで。学と恵は、武志をからかう。
喜美子は、武志を心配していた。慢性骨髄性白血病は、ゆるやかに進行して行く。慢性期のときは、薬を飲みながらの治療になる。時間と共に確実に悪くなる。
「移行期をへて、最終的には急激に進行します。」
「急激いうのは?」
「死にいたると言われる難儀な病気です。」
「えっ、死ぬんですか?治らへんのですか?その薬飲んで。」
「一時的な効果しか期待できません。」
「しっしっ手術とか?手術とかそういうので助からへんのですか?助かる方法はないんですか?」
「まったくないと言うワケではありません。骨髄移植という方法があります。」
「骨髄移植?」
「これがその説明です。武志くんの白血球の型と一致する、いわゆるドナーが見つかれば骨髄を移植することによって助かる可能性があります。可能性があると言うだけで安全性は確立されたいませんが。」
「ほんでも、ドナーが見つかれば助かる可能性はあるんですよね。たとえばウチの型と武志の型が一致すれば。」
「親御さんがドナーになれる可能性は1%未満です。僕はこれまで親御さんと一致したケースを見たことがありません。」
白血球の型が一致して移植できるというのは、奇跡のような確率だった。
「慢性期言いましたけ、どれくらいの期間ですか?急激に悪うなって、死にいたるまで。」
「個人差はありますが、3年から5年。」
「余命3年から5年言うことですか?」
「このままだとそう言うことになります。」
「短いな~、短すぎるわ。」
「川原さん、最後にひとつ僕は患者さんに本当のことを伝えたいと思ってます。病名の告知をすると言うことです。」
病と向き合う力は、治療には必要だった。
「僕は生きて欲しい。しっかりと最後まで生きて欲しいんです。ご家族の判断にお任せします。僕の方から話しても構いませんよ。」
「考えさせて下さい。」
誰にも言えない苦しみ
照子(大島優子)は竜也( 福崎那由他 )と一緒に喜美子の家に来た。
「喜美子?喜美子?喜美子ほら。」
「どうも。」
「どうもやないやろ。」
「元気か?久しぶりやな。」
「お世話になってます。」
「こちらこそ、お世話になります。」
「冬休みな、大阪行くねん。二人で行くんよ。」
二人でいると恋人同士に間違われるかもしれない。照子は、はしゃいでいた。
「これ何?くれるん?」
「お見舞いや、武志調子悪い言うてたし。大丈夫なん?病院行ったん?」
「うん、これ近江牛やん。すごいな、ありがとう。遠慮のう頂くわ。」
喜美子の様子は、明らかに変だった。照子は不審に思う。
「武志、県立病院連れて行き。診てもらいいや。イヤ言うても血液検査とか。」
「分かった。」
「分かった?ホンマに連れていかな、あかんで。ほっといたら。」
「分かったから、もう帰って。」
「ウチも分かったで。何かあったな。」
「何もないわ。」
「何年の付き合いや思うてんの?武志か?どないしたん?うん?」
「怒るで。ウチ怒ってまうで。何でやろか?何であの子が病気に?」
「病気なん?」
「そや。」
「ウソでも何でも言えや。ウチにぶつけろ。怒ったらええやん。ウチの怒れや、ウチに怒鳴れや。何でも聞いたる。ひとりで抱えんなや。」
「何が大阪や、のんきでええなあんたは。何でや、何で武志が。何か悪いことしたんか?してへんで。何も悪いコトしてへん。ほやのに何で武志が。あの子ええ子やで、ホンマにええ子やで。ええ子やのに何で?」
喜美子は、苦しくて泣いてしまう。
「何もしてん、何も悪いコトしてへん。そやのにそやのに、何で?何でや?」
武志は、八郎(松下洸平)と工房にいた。
「まぁ、焦りやな。」
「焦り?」
「若い頃は、何であんなに焦ってたんやろな。」
「賞とることばっかり考えてたん?」
「あの頃は、世間に名あげるんはそれしかない思うてたからな。早う何者かになりたかったんやろな。」
武志は、亜鉛結晶の次の何かを探していた。
「せやな、まぁのんびり探し。焦ったって、もうええことなんか何もないで。武志は、ゆっくり行けや。」
「そやな。」
「時間なんていっぱいあるで。」
「そやな。」
「しっかし、よう勉強しとんなお父ちゃんは。」
「自分で言うか?」
武志の病気のことは、貴美子だけの胸の奥に秘めたまま時間だけが過ぎていった。
3月9日(月)からは、第23週『揺るぎない強さ』がスタートします。武志は、みんなと一緒にたこ焼きパーティーをする。喜美子は武志に病気の告知をするのか?こうご期待!
朝ドラ「スカーレット」132話感想
大崎先生が登場して物語により重みができたし空気が変わった。武志が優しくてええ子であるほど病気に腹が立ってくる。照子がおったから苦しみを外に出すことができたね、良かった。八さんにもホンマは病気のこと言いたいんやろうけど、知ったら苦しなるから伝えられへんねやろな#スカーレット 132話
— 夢野 (@onemuyegroeg) March 7, 2020
スカーレット132話
武志が余命数年と知った喜美子。あの時代はガンでも告知しないことが多かった。
喜美子は言わないつもりかな。
八郎が武志に時間はたくさんあると言ったのが、さらに切ない。#武志 #スカーレット反省会— mochico723 (@mochicokininaru) March 7, 2020
スカーレット132話録画視聴。
武志、学、芽ぐみのシーン。
朝ドラだからか台詞が穏やかだけれど、現実だったら親の過干渉をうるさがってボロクソに言ってるんだろうなって思った。
見ている側は病名を知ってるから、親の心子知らず感覚が胸に刺さる三人の会話の内容とは裏腹なシーン。#スカーレット— みやびん (@miyabean_gby) March 7, 2020
検査だけでビビってた武志がすぐに真実を受け止めるのは難しいだろう。ハッチだってまずうろたえるはず。男性はこういう時弱い。ここは照子しかいなかった。照子がいてくれて、早い段階で喜美子の気持ちを受け止めてくれて本当によかった。この先どうなるか。 #スカーレット
— あさ乃 (@asanocchi) March 6, 2020
照ちゃんは、何時も喜美子に寄り添ってるな。照ちゃんがいてくれて本当に良かった。照ちゃんも一緒に泣いてくれる。大島優子さんの演技も素晴らしいな。一緒に泣いたる(涙) #スカーレット pic.twitter.com/VLEM9vKAFE
— yuminasora (@nagsmafe15894) March 6, 2020
最後は次の作品に向けて、楽しく談笑し合う父子の姿。
視聴者にはドナーが見つかり奇跡が起きないとあと3〜5年しかない武志の命と知らせておいて、何も知らない父に時間なんかいっぱいあると言わせる鬼脚本😭。#スカーレット pic.twitter.com/2zYquCYmZ5— マルマルコ (@marukodorama) March 6, 2020
稲垣吾郎さん、素晴らしいなあ…知的で穏やかで落ち着いていて、それでいて厳しさも感じさせるところが、この大崎医師にぴったり。本当に厳しい人は本当の優しさも持っているよね。 厳しいことを誤魔化さずにきちんと言える人。こういう人にお医者さんになってほしい。 #スカーレット
— あさひ (@asako0807) March 6, 2020
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