5月13日(土)からNHKから放送がスタートした「みをつくし料理帖」、江戸時代を舞台にした時代小説です。
高田都さんが描いた時代小説は、累計発行部数330万部の大ヒットになりました。小説の中の澪は、黒木華さんにピッタリです。
第7回は、吉原の翁屋にあさひ太夫のために鱧が届きます。その料理を作るために澪は翁屋に行くことになります。
あさひ太夫の側まで行くことが出来た澪だった。
「つる家」では、小松原の正体を知った源斉が澪の想いに気付いてしまう。澪を想っている源斉の気持ちは複雑です。
みをつくし料理帖
大阪に生まれた天涯孤独な澪(黒木華)は、天満一兆庵の女将だった芳(安田成美)に救われます。
天満一兆庵が火事になり、ひとり息子の佐兵衛を頼りに江戸に渡ります。
佐兵衛の行方は分からず、天満一兆庵の主だった嘉兵衛は気に病み無くなってしまう。
澪は江戸で「つる家」の主である種市に出会い働くことになる。澪は、大阪と江戸との味の違いに苦労しながらも道を切り開いてゆきます。
澪が料理を通して、まわりにいる人々を幸せにしてゆく姿が描かれています。
みをつくし料理帖 第7回あらすじ
鱧料理
翁屋では、あさひ太夫のために上方から鱧が届きます。鱧料理は作れる人が少なくて又二はケガをしてしまいます。
あさひ太夫のケガの具合
翁屋では、あさひ太夫が菊乃をかばってケガをしていた。永田源斉は、あさひ太夫のケガの治療をしていた。
あさひ太夫のケガの具合を教えてください!どうかお願いします。(澪)
なぜそんな事が知りたいのです? (源斉)
野江ちゃんやったんです。あさひ太夫は、幼なじみの野江ちゃんやったんです。(澪)
まさか!まさかそんなことが・・・患者の体に関して知り得たことの一切を他に漏らしてはならない!(源斉)
医師となった時に父から戒めとして言われた言葉です。
翁屋の伝衛門が鱧料理を作れる人を探していることを伝えます。上方では珍しくない鱧料理を作れる澪は、あさひ太夫がいる翁屋に行くことになります。
鱧料理
翁屋の伝衛門は、女の料理人を認めない!
どうして女が作る料理は駄目なのでしょうか?(澪)
女の料理はあくまで所帯のまかない、板場に女が入る事なんてとんでもないことです。月のさわりのあるモノの手で作られたものなど銭を払ってまで喰いたいとは思わない!(伝衛門)
美味しいお料理を作るのに男も女も関係ないのやありませんか?
料理を口にして美味しい思た気持ちは、料理人が女としただけで消えてしまうものなのでしょうか?(澪)
鱧は気性が荒く血には毒がある。にわかに扱えるものではない。腕の立つ料理人に作らせるも手に負えないのであった。
伝衛門殿、この際こちらの料理人に鱧の調理をお任せになってはいかかでしょうか?
私は医師ですが、これまで扱ったことのない症状に出くわせば平静さを失うこともあります。
そんな時は、先達の意見に耳をかし助けてもらう。料理人も同じではないでしょうか?(源斉)
伝衛門は、澪に鱧の調理を任せるのであった。
いつか会おうね
翁屋にいるあさひ太夫、こんなに側にいるのに野江に会うことは許されない。野江がそれを望まないからだ。でも、野江の気持ちは澪ちゃんに会いたいと願っていた。
太夫、本当にいいんですか?このまま澪さんを帰しちまって。(又二)
あほなこといいな、こないな姿、澪ちゃんに見せられるわけあれへん(野江)
澪また野江に会いたいと願っていた。
澪さん、本当にいいのですか?本当は願うことがあるのではありませんか?(源斉)
そないなことは願ごうてません。願ごてはあかんことなんです。(澪)
又二は、 翁屋の裏手に澪を案内する。あさひ太夫が障子のすき間から見たモノは、幼なじみ澪の姿だった。
澪ちゃん。
澪も障子ごしに野江の姿を確認するのだった。
野江ちゃん。
幼い頃に一緒にいた記憶をたどりながら、野江は指でキツネを作る。泣き虫だった澪のために“涙はコンコン”と野江が慰めていた。
コンコン。
野江ちゃん。涙はコンコン。
澪ちゃん、いつか会おうね。うん、野江ちゃんいつか会える。きっと会える。心の中で、そうつぶやいた。
源斉の想いは
源斉は、小松原の正体が御膳奉行の小野寺と知ってしまう。それを澪に伝えるのだった。
小松原様がそんな立派なご身分の。
源斉は、澪を大切に思っている。だからこそ話したのだった。江戸城に居る小松原と澪では身分が違いすぎる。
そして、お互いの想いはどこに行くのか?待望の最終回は、7月8日(土)18:05~スタート!
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫) posted with ヨメレバ 高田 郁 角川春樹事務所 2011-08-10 AmazonKindle楽天ブックス楽天kobo
まとめ
原作とは少し違った「みをつくし料理帖」は、今回が最終回を迎えます。逆境を乗り越えて生きる澪の姿は、涙なしでは見られません。
この作品を読むたびに“もっと頑張らないといけない”と引き締まる思いにかられます。
(記事内の画像出典:公式ページ)
コメント