【みをつくし料理帖スペシャル】前編ネタバレ!澪の生きるよすが心星ひとつ

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みをつくし料理帖

映画『みをつくし料理帖』は、10月16日(金)から全国公開されます!高田都氏による時代小説がついに映画化されます。

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「みをつくし料理帖スペシャル」前編視聴率

「みをつくし料理帖スペシャル」全編は、2019年12月14日に放送されました。気になる視聴率は、9.8%でした!

料理のためなら、どんな努力も惜しまない。澪には天賦の才能があった。小松原への淡い想いが家族へと繋がる。

「みをつくし料理帖スペシャル」前編あらすじ

澪(黒木華)の料理が評判で、「つる家」は常連客で毎日賑わっている。小松原(森山未來)や源斉(永山絢斗)も時折訪ねて来る。
ある日、武家の奥方・早帆(佐藤めぐみ)が、料理を教えてほしいとやってくる。早帆曰く、恐ろしく料理が下手で奉公人も逃げ出してしまう腕前とか…、その話に思わず噴き出す芳(安田成美)や種市(小日向文世)ほかつる家の面々…、澪も一気にその人柄に親しみを覚え、種市の許可も出て料理指南を引き受けることにする。実は、早帆は小松原の妹で、いつまでも独り身を通す兄を心配し、澪との関係を探りにきたのだ。そうとは知らず、すっかり早帆と姉妹のように打ち解けた澪は、小松原に対する淡い想いをつい口にしてしまう…。また、ある日、早帆の母親が腎の病でむくみに苦しんでいると聞いた澪…。医師の源斉にむくみに効く薬草に地膚子(じふし)、ほうき草(昔は「ははきぎ」と呼んでいた)の実があることを聞き、源斉の協力をえて、ははきぎ料理に挑戦することに…。寒い中、手作業で恐ろしく手間のかかる「ははきぎ」の下こしらえに、澪の手は赤切れだらけになってしまう…。ようやく完成したははきぎ料理…その食材を早帆に託し、母上様に食べさせてあげてくれという澪を、一刻ばかりと早帆は強引にある武家屋敷に連れていく。早帆は、その屋敷の厨(くりや・台所)で、ははきぎ料理を完成させ、我が母に食べさせてくれという。早帆に言われるがまま、澪は「ははきぎ飯」を心を込めて作り上げていく。まさか、この料理が、澪の人生を左右する一品になるとは知らずに…。

料理を手に、早帆の母・里津(富司純子)の御前に出る澪…早帆の母・里津(富司純子)と初の対面を果たす…。ははきぎの料理に、驚きと幸せそうな笑みを浮かべながら食べる里津の表情に澪も早帆もホッとする。しかし、この後、料理を食べ終えた里津の口から、澪にとっては思いがけない言葉が飛び出してくる…。

出展:公式ページ

三方よしの日

文化12年(1815)江戸、『つる家』は賑わいを見せていた。大根と油揚げの和を3つ、れんこんのキンピラを2人前。澪は大急ぎで作る。

三方よしの日は、吉原から又次が手伝いに来ていた。

「普段は酒をださぬ、つる家が。3のつく日だけ酒を出す。店によし、客によし世間によしで三方よし。」

澪は、眉に似合わず知恵症だ。小松原がからかう。澪の嬉しそうな態度から、今夜は泊ることになった。

武家の奥方・早帆は、澪に料理を教えて欲しいと訪ねて来る。澪は下ごしらえから教えることになった。

「里芋のえぐみは、お米のとぎ汁で煮込むことで抜けますよ。煮つけなら艶やかに仕上がりますし、柔らかな丸い味になるんです。」

早帆は、誰かに似ている。種市とふきは、そう感じていた。

小松原への想い

「実は、もう母は長くないんです。」

早帆の母親は、腎の臓を患っていた。澪は、むくみを治す方法を減殺から聞き出す。ほうき草の実を使った地膚子(じふし)を使う。

「清右衛門先生、お願い致します。あさひ太夫のことを書くのは、取りやめて下さい。あさひ太夫と私は、幼なじみなんです。」

享和の大水があり、澪の両親は亡くなってしまう。野江が生きていることが分かったのは、又次が知らせてくれた。

「お前の幼なじみは、記憶を失いお助け小屋にいた。卯吉という男がかどわかし同然に江戸に連れて行き、翁屋の領主に売ったのだ。」

旭日昇天の易を持つ女、その美しさから『翁屋』では別格扱いだった。見受け量4000両があれば野江を助けられる。

澪は、ほうき草を使って料理をすることにする。冷たい水に手を赤くしながら、途方もなく時間がかかる作業だった。

「早帆さまが羨ましいです。」

澪は、思わず口走ってしまう。報われるとは思っていない、健やかで幸せであって欲しい。ただそれだけでいい。澪は、ははきぎを早帆に渡した。

俺の女房どのにならぬか

早帆は、澪を自分の家に連れて行く。澪は、ははきぎ飯を作ることになった。白いご飯、とろろ、ははきぎ。むくみを治す食材だった。

「早帆から聞きました。私のむくみを気にかけて、これを作ってくれたのですね。」

早帆の母・里津は、赤く腫れた澪の手を握った。亡き父の家名は小松原。早帆は、小松原の妹だった。本当の名前は、小野寺数馬。

「そなたは、立派に数馬の心と体を支え。小野寺家を支えてくれると。」

ははきぎ飯は、里津の心を動かした。小松原との結婚は、夢にも思わないことだった。お許し下さい、澪は飛び出してしまう。

「怖い、怖い。お父うはん、お母あはん。助けて、野江ちゃん。」

澪の輿入れの話は、すぐに伝わってしまう。午前奉行が詰め腹を切らされた日、澪はケガをした。小松原への想いは、それほど強いモノだった。

「俺の女房どのにならぬか?共に生きるならば、さがり眉がいい。答えろ、さがり眉。俺の女房どのにならぬか?」

澪は、小さく頷いた。嬉しくて泣いてしまう。

心星ひとつ

「澪さん、おめでとうございます。仕来りの違いなど、いろいろと難しいこともあるでしょうが。澪さんなら、きっとやっていけます。それでは…。」

雨の中に、源斉は傘もささずに飛び出してしまう。澪の嫁入りは、野江にも伝わっていた。もう弁当は作らないで欲しい。野江の願いだった。

「お旗本の奥様になろうって人が、遊女と関りがあるってことになりゃあ迷惑がかかる。そう考えておいでなのさ。」

野江には、もう二度と会うことはできない。武家の奥様になる人は、包丁を持つことさえも許されない。澪には何よりも辛いことだった。

「源斉先生、道が枝分かれして迷いに迷ったとき。源斉先生なら、どうなさいますか?」

「私なら、心星を探します。あそこに輝く、あれが新星です。全ての星は、あの新星を軸に回っているんですよ。」

悩み迷い考えが堂々めぐるしている時でも、自身の中には揺るぎないモノがあるはず。それこそが生きる心星となる。

澪は、目を閉じて探した。はてなの飯・かき揚・つくね、思い出すのは料理のことばかりだった。

「お許し下さいませ、料理は私の生きるよすがです。それを手放すなど出来ません。この命がある限り、一人の料理人として料理の道を存分に全うしたく存じます。」

小松原の前で、澪は土下座して願い出た。後のことは俺に任せろ。澪は別れる道を選んだ。

「よいか澪、その道を行くと決めた以上。もはや迷うな、道は1つきりだ。」

冷たい雪の中、うずくまって泣いてしまう。

「みをつくし料理帖スペシャル」前編感想

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