【みをつくし料理帖スペシャル】後編ネタバレ!運命を背負った澪と野江の覚悟と信念

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みをつくし料理帖

映画『みをつくし料理帖』は、10月16日(金)から全国公開されます!高田都氏による時代小説がついに映画化されます。

土曜ドラマ「みをつくし料理帖スペシャル」後編、桜の宴!を紹介します。見逃した方はこちらから⇨U-NEXT

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「みをつくし料理帖スペシャル」後編視聴率

「みをつくし料理帖スペシャル」後編は、2019年12月21日に放送されました。気になる視聴率は、発表され次第報告します!

小松原へ想いを断ち切った澪は、料理への精進を重ねる。ある日、野江にいる廓で花見の宴を作ることになった。

「みをつくし料理帖スペシャル」後編あらすじ

澪(黒木華)を傷つけないようにと、小松原(森山未來)は皆を裏切る辛い決断をする。今まで耳を貸さなかった上役からの縁談を急に受けるというのだ。その話を小野寺家用人・多浜重光(徳井優)から聞いた種市(小日向文世)は大激怒!しかし、芳(安田成美)だけは澪と小松原の真意に気づくのだった。「お前は何もしなくていい」、「道はひとつ」、澪をかばい、澪を後押ししようと、自分だけが悪者になろうとする小松原の思いに応えるため、澪は料理人として更なる精進を決意する。
そんなある日、吉原の大店・翁屋伝右衛門(伊武雅刀)が、又次(萩原聖人)と一緒につる家にやってくる。実は、登龍楼の采女宗馬(松尾スズキ)と伝右衛門が手に入れた吉原の売り店の件でひともめした際、翁屋の桜の宴の料理が不味いと馬鹿にされ、「腕のいい料理人ぐらい知っている!今度の桜の宴の料理を食べてみるがいい!不味かったら売り店は登龍楼に売ってやる!」と伝右衛門が采女に啖呵を切ってしまったのだ。鱧の一件以来、澪の料理人としての腕を認める伝右衛門だったが、吉原の上客、摂津屋(中原丈雄)たちに振舞う花見の宴の料理を澪に作ってほしいと頼みに来たのだ。もちろん、采女も客の一人だ。ただし、店の信用と評判を下げない為、女が作ったと悟られないよう又次が作ったものとして料理を出したいと伝右衛門が条件をつけてくる。まだまだ、女料理人を評価しない時代のことである。「そんな話があるか!」と声を荒げる種市だが、意外にも澪はあっさり引き受ける。それは、小松原との約束、また、あさひ太夫、幼馴染の野江(成海璃子)へ会えるかもしれないという思いからだった。
吉原・桜の宴当日、澪が揃えた食材に驚く伝右衛門!紅花の紅餅と間引き菜を用意していた。江戸時代、「紅一匁(もんめ)金一匁」と言われるほど高価な紅花を料理の食材に使うとは豪気な話だった。また、豪勢な料理のほかに澪らしい気遣いが隠された料理が添えられ、上客たちに舌鼓を打たせたのだった。料理を残さず平らげたあと、料理番付不動の大関位の登龍楼の采女に料理批評を聞きたいと上客の一人が言い出す。澪はお運びの中に紛れてその様子を見ていた。おもむろに口を開いた采女は、澪の手料理だと見抜き、澪をその宴の場に引きずり出す。「女料理人の料理を出すなど店の信用にかかわる。やはり、あの売り店は登龍楼が買い上げましょう!そしてもう一つ、この翁屋に売ってもらいたいものがある!」と采女宗馬が驚きの要求をする!すると、そこに、あさひ太夫(成海璃子)が顔をさらさないように現れて…。

出展:公式ページ

澪の覚悟と源斉の優しさ

澪と小松原の縁組は、破談になってしまう。親戚筋の反対も多く、多浜が頭を下げに来た。澪は何も言えなかった。

「どうか、お許し下さいませ。」

小松原は、上役からの縁組を受け入れていた。料理人の嫁をもらっても何の得にもならない。澪を自分の手で捨てた形をとった。

「澪、小野寺さまは憎まれ役を引き受けることで。おまはんを守り通さはったんや。」

澪は、小松原との思い出の手ぬぐいを大切に持っていた。化け物稲荷の前、澪は倒れてしまう。そこへ、源斉が通りかかった。

「分かっています。あのお方は、澪さんの一途な想いを踏みにじる人ではありません。」

今の澪の心を治す薬はない。自分で選んだ道を進むことでしか治せない。源斉の言葉は、澪を優しく包んでくれた。

『つる家』では、澪が戻ってくれたことを喜んでいた。市場の豆を見ては、小松原を想った。

「これは、節分の豆か?年の数ほど食わねばな。」

小松原も澪との時間を思い出していた。二人の想いが、もう一度重なることはなかった。道は1つきり、澪は料理をすると決めた。

野江に作りたい料理

『登龍楼』の店主・采女宗馬 は、吉原に来ていた。伝衛門が手に入れた店を譲って欲しいと願い出る。

「腕のいい料理人ぐらい知っておるわ。」

花見の宴の日、澪に料理を作って欲しい。伝衛門は、采女宗馬を討ち任せたいと思っていた。澪は引き受けることにする。

「なぜそう次々、たわけたことばかりするのだ。吉原の乗客など食べ物の好みなど並みではない。」

澪にとっては、料理のことを考えるのが薬になっていた。あさひ大夫に食べてもらいたいと考えたらどうか?

「それなら、ダシのたっぷりきいた玉子焼き。桜鯛は塩焼きに。そうや昆布締めもいいな、若竹煮、あーそれから甘いモノも。」

野江への想いは、溢れ出てくる。澪は、紅花を料理することにする。春の一時を惜しむような料理を作る。タケノコには飾り包丁を入れる。

自愛に溢れた料理

宴の日、 澪は腕をふるった。

「又次さん、これはお客さんにお出ししてから、目の前でお湯を注いでくださいね。お願いいたします。」

料理は、どれも評判が良かった。酒をのんだら腹が膨れるのは、勿体ない。それほど美味しかった。お椀の中に酒を入れると桜の花が開いた。

「何と、この酒に漂う花の儚げな美しさよ。香りのかぐわしさよ。」

采女宗馬は、澪の料理だと見抜いていた。吉原の料理店を譲って欲しい、あさひ太夫も譲って欲しい。宗馬は、目をつけたものは手に入れる男だった。そこへ、あさひ大夫が歌を歌いながら登場する。

「 采女どのを龍宮の主と持ち上げ、長く健やかに生きて欲しいと願い。その上で自分はこのまま遊女として廓で生きると伝えた。」

澪の料理は、贅を尽くしながら優しく慎ましい自愛に溢れていた。ひな祭りの膳のようだった。

「澪さんの幼なじみの野江さんは、ただ運命に翻弄されるだけはない。自ら運命を切り開いて行く強さをお持ちです。」

運命を背負った二人

伝衛門は、澪の料理に大金を支払った。澪は、その大金に目を丸くする。江戸町の店を任せたい。

「お前さんなら、年に千両。もっと稼ぐこともできるだろう。」

又次が澪に料理を渡した。その料理を持ち、あさひ大夫の部屋に向かう。襖は絶対に開けないで欲しい。その襖には、天神橋の絵が書かれていた。

「野江ちゃん、野江ちゃんなの?」

「そう、ウチやよ、澪ちゃん。」

あの大水で家もなにもかも無くしてしまった。せめて、澪の前では野江のままでいたかった。雲と風と天神橋は、澪と野江そのもの。

「澪ちゃん、ウチは信じているんや。きっとその雲を突き抜けて吹く風を…。どないに辛いことがあっても生きて生きて生き抜くと決めた。のうなった身内のためにも、自分の一生を投げ捨てへんと決めたんや。」

そんな生き方を貫いたら、きっと厚い雲も突き抜ける。いつの日かまた、あの橋の真ん中に二人並んで真っ青な天を仰ぐ比が来る。それでこその雲外蒼天、それでこその旭日昇天やろ。

「澪ちゃん。紅花尽くしのお膳、ほんまに美味しかった。澪ちゃんのお料理は、いつでもウチを元気にしてくれる。前を向かせてくれるよ、ありがとう。」

澪は、襖の前にハマグリの貝殻を置いた。澪と野江の思い出の貝だった。

「いつか顔を合わせられる日が来るなら、胸をはって目を見て話がしたい。」

楼主に頼り切って稼いだお金で、見受けや天馬一兆を立て直したのでは俯くことしか出来ない。今は、この小さな店でお客さんの嘘偽りのない声を聞いて料理人としての器を広げたい。

いつの日か、きっと野江に会える。その日まで…。

「みをつくし料理帖スペシャル」後編感想

(記事内画像出典:公式ページ

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